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「D2Cのマーケティングにはどんな種類があるの?」
「D2Cマーケティングで成功させるポイントが知りたい」
このようにお考えではありませんか。
D2Cではブランドの世界観を顧客に共感してもらうため、「顧客にどう伝わっているか」が重要です。
そこで本記事では、顧客との関係を築くための手法を紹介します。
本記事でわかること ・D2Cマーケティングの手法5選 ・D2Cマーケティング戦略の4つのポイント |
ターゲットに合わせたマーケティング戦略を立て売上をアップさせるためにも、ぜひ最後までお読みください。
D2Cにはターゲットに合わせたマーケティング戦略が重要
D2Cでは、ターゲットに合わせてマーケティング戦略を打ち出すことが重要です。ブランドとしての世界観をファンに共感してもらう必要があるからです。
そのために、まずはターゲットをより深く理解する必要があります。
ターゲットを理解し適切な手法で必要な情報を届け、リピーターになってもらう仕組みづくりが欠かせません。
したがって、ターゲットに合わせたマーケティング戦略を行い、D2Cブランドのファンやリピーターになってもらいましょう。
D2Cに活用できるマーケティング手法5選
D2Cに活用できるマーケティングの手法を5つ紹介します。
No. | 手法 | 概要 |
---|---|---|
1 | ソーシャルメディア | インターネットを利用して誰でも手軽に情報を発信し、相互のやりとりができるメディアのこと |
2 | ライブコマース | オンラインの物販にライブ配信をかけ合わせ、商品・サービスの紹介などを行うこと |
3 | メルマガ | 登録をした顧客に、限定情報やお得な情報を配信するメールのこと |
4 | 広告 | 企業の情報や商品・サービスなどを、ビジネス目的で世間に広く知らせること |
5 | インフルエンサー | 世間に影響を与えられる人物のこと |
D2Cに必要なのは、顧客と直接接点を持って双方向でコミュニケーションがとれるツールです。本記事では、D2Cの活用に向いている順番に紹介します。
1. ソーシャルメディア
項目 | 詳細 |
---|---|
活用のポイント | ・ユーザーとのコミュニケーションを重視する ・テキストだけではなく画像や動画で発信する |
活用例 | ・Twitterでユーザーにリプライすることで、結びつきを強化する ・InstagramやYouTubeで商品動画を配信し、多くの情報を届ける |
まずは、ソーシャルメディアを使ったマーケティング手法を紹介します。
ソーシャルメディアとは インターネットを利用して、誰でも情報を発信できるメディアのこと |
ソーシャルメディアは、下記のツールが代表的です。
- LINE
- YouTube
近年ではSNSが生活の一部になっているため、顧客とのコミュニケーションツールとして重要な役割を果たします。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、簡単に紹介します。
ソーシャルメディア | メリット | デメリット |
---|---|---|
リツイートやいいねなどの機能があり、拡散性が高い | 拡散性が高いため、炎上リスクをはらむ | |
写真や動画と相性がいいため、映える発信ができる | リツイートのような機能がないため、Twitterほどの拡散力はない | |
実際の個人情報を登録するので、属性が的確 | ユーザー層が高年齢化している | |
LINE | 国内シェアNo.1のSNSで、全世代で利用されている | 発信を受け取ってもらうためには「友だち」登録が必要 |
YouTube | 商品の特徴や使い方をわかりやすく伝えられる | チャンネルを育てるのに時間がかかる |
ソーシャルメディアを利用してマーケティングをする場合は、それぞれの特徴をしっかりと把握して活用しましょう。
2. ライブコマース
項目 | 詳細 |
---|---|
活用のポイント | ・実際に使用している様子を映像で伝える ・視聴者の率直な反応を集め、サービスの改善に役立てる |
活用例 | ・メルマガで伝えきれない商品情報や熱量をアピールする ・視聴者の疑問をリアルタイムで解決する |
ライブコマースは、ライブ配信で商品やサービスを紹介する手法です。自社ECサイトやSNSなどさまざまなプラットフォームで行われます。
主にSNSで告知されるため、フォロワーが多いほど視聴者が増加しやすくなります。また、誰が配信を担当するのかも重要です。
配信者の例 ・従業員 ・インフルエンサー |
たとえば従業員が配信する場合は、商品の知識や熱量をアピールできます。
インフルエンサーを起用する場合は、そのインフルエンサーのファンが視聴者となってくれるはずです。
配信者は、商品を説明しながらチャットで顧客とコミュニケーションを取るため、柔軟性が求められる手法と言えます。
3. メルマガ
項目 | 詳細 |
---|---|
活用のポイント | ・有益な情報を届ける ・企業やブランドの世界観を伝える ・ファンとの距離を重視する |
活用例 | ・商品情報を届け、売上につなげる ・会員限定の情報を発信し、顧客とのつながりを強化する |
メルマガはよく使われるマーケティングの手法です。登録してくれた顧客へ、定期的にメールを配信します。
多くの顧客へ一斉配信できるメリットありますが、すべての人に読んでもらえないというデメリットもあります。
メールを読んでもらうためには、
- 目的・ターゲットを明確にする
- ターゲットが最もメールを見る時間帯に配信する
など、受け取った顧客に読んでもらう工夫が必要です。
4. 広告
項目 | 詳細 |
---|---|
活用のポイント | ・インターネット広告でターゲットを絞って出稿をする ・ブランドの世界観に合わせて訴求を考える |
活用例 | ・SNS広告をきっかけに、新たな顧客とつながりを作る ・認知から購入までスムーズな導線設計をして、売上をアップさせる |
D2Cにおける広告は、ほとんどの場合インターネット広告を出稿します。
インターネット広告の例 ・ディスプレイ広告 ・リスティング広告 ・アフィリエイト広告 ・動画広告 |
インターネット広告は人によって好みが分かれるので、出稿しすぎに注意しましょう。商品やブランドの世界観を損なわない訴求で出稿するのがおすすめです。
5. インフルエンサー
項目 | 詳細 |
---|---|
活用のポイント | ・ターゲットに適したインフルエンサーを起用する ・インフルエンサーが活動するプラットフォームと商品の相性を重視する |
活用例 | ・インフルエンサーとコラボレーションして、新規ブランドを立ち上げる ・自社ブランドの商品・サービスをインフルエンサーにPRしてもらう |
インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーを起用して商品やサービスを紹介する手法です。
インフルエンサーはSNSやYouTubeなどで、多くのファンがついている影響力のある人です。
インフルエンサーとコラボして商品やサービスを紹介すると、よりたくさんの人に認知してもらえます。
ただし、起用するときは商品やサービスに適したインフルエンサーに依頼しましょう。
デジタルガジェットを得意とするインフルエンサーにスイーツのプロモーションを依頼しても、うまく魅力が伝わらないかもしれません。
したがって、商品やサービスと親和性の高いインフルエンサーの起用がおすすめです。
D2Cでマーケティング戦略を考える4つのポイント
- SNSを活用し顧客とダイレクトにコミュニケーションを取る
- ブランドの価値観を画像や映像で共有する
- ブランドならではの顧客体験(CX)を提供する
- 接点から購入までスムーズに完結するように導線設計を行う
ここで、D2Cのマーケティング戦略のポイントを順番に見ていきましょう。
1. SNSを活用し顧客とダイレクトにコミュニケーションを取る
SNSを活用して顧客と直接コミュニケーションをとりましょう。
企業の公式Twitterがフレンドリーなツイートをしていると、「おもしろい企業だな」と思ったことはありませんか。
顧客と企業が直接やりとりできると、「顧客の意見を聞いてくれる企業」として距離感がぐっと近くなります。
PRはあまり考えず、あくまでコミュニケーションの場として活用するのがおすすめです。
宣伝や広告感を受けると、顧客は一気に商品やブランドに対する熱量を失います。購入に至らないばかりか、顧客離れを引き起こすかもしれません。
特にインターネット通販に慣れている世代は、広告嫌いが加速していると言われています。
あくまで顧客ファーストで考え、商品や企業が持つ世界観の共有や顧客の求める顧客体験(CX)の提供を優先するのがおすすめです。
2. ブランドの価値観を画像や映像で共有する
商品やブランドの世界観をわかりやすく伝えるために、画像や映像を活用しましょう。D2Cでは商品や企業の世界観を損なわない方法で伝えることが大切です。
もちろんテキストで伝える方が向いている商品はあるかもしれません。
しかし、140文字のツイートを何度も繰り返すより、画像1枚を掲載したほうがわかりやすいケースもあります。
たとえばケーキを販売する場合、
- スポンジのしっとり感
- 生クリームのツヤ
- フルーツのフレッシュさ
などをテキストで紹介するより、カットしたケーキの写真を見たほうがおいしそうに感じる人が多いのではないでしょうか。
Twitterに限らずオウンドメディアやほかのSNSでも、テキストと合わせて画像や映像を盛り込むのがおすすめです。
画像や映像をたくさん使って、わかりやすく魅力的にブランドの世界観を伝えましょう。
3. ブランドならではの顧客体験(CX)を提供する
D2C事業を展開するなら、自社ブランドにしかない顧客体験(CX)を提供しましょう。D2Cは生産から配達後の顧客の声まで、自社で対応する手法です。
そのため、顧客とのあらゆる接点における顧客体験を自社主導により提供できます。大きく分けると、下記のような接点が考えられます。
- テレビやSNSで商品を認知する
- インターネットで口コミや価格などの情報を調べる
- 店頭やECサイトで商品を購入する
- 購入後にアフターサービスを受ける
- メルマガでお得な情報が届く
したがって、
- どのタイミングで
- どんな体験を提供できるか
- 提供した体験に対して、どんな反応があったのか
などを収集し、よりより顧客体験を提供することが重要です。
4. 接点から購入までスムーズに完結するように導線設計を行う
商品を知ってもらってから購入まで、よどみなく完結できる導線を作りましょう。D2Cのターゲットは、おもにミレニアル世代と言われています。
ミレニアル世代とは 1980〜1995年に生まれた世代。デジタルの急速な普及とともに成長しているため、ITリテラシーに優れ、SNSのようなインターネットのコミュニケーションに抵抗が少ない。 |
ミレニアル世代は、オンラインショッピングに積極的なためある程度の購入経験があります。導線が複雑だと購入にストレスを感じ、離脱してしまうかもしれません。
また、店舗とオンラインでできる体験は、それぞれ違います。
・店舗:実際に商品を手に取ってもらえる ・オンライン:日本中どこからでも購入できる |
それぞれに長所があるので、オンラインとオフラインどちらでも優れた導線設計を考えましょう。
ターゲットに合わせたマーケティング戦略を立ててD2C事業を成功させよう!
<本記事のまとめ> ・D2Cは顧客に合わせたマーケティングが重要 ・マーケティングの手法はさまざまで、はじめやすいものから取り入れる ・顧客とのやりとりを重視し、ストレスのない顧客体験の提供が重要 |
D2Cは顧客と直接やりとりをして、世界観やストーリーに共感してもらうことが重要です。したがって、D2Cを成功に導くマーケティングもターゲットに合わせる必要があります。
顧客の意見を取り入れやすいことは、D2Cのメリットのひとつです。ターゲットの声を販売戦略に活かし、D2C事業を成功に導きましょう。
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