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消費者に手に取ってもらうには、トレンドをとらえたパッケージデザインが重要です。そこで本記事では、2022年におけるパッケージデザインのトレンドを解説します。
消費者の心をつかんだパッケージデザイン事例も紹介しますので、ぜひご一読ください。
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2022年におけるパッケージデザインの8つのトレンド
2022年におけるパッケージデザインのトレンドは、以下の8つです。
- 優しくて落ち着きのあるデザイン
- 環境に優しい素材にこだわったデザイン
- Y2K(ワイツーケー)を取り入れたデザイン
- 書体を目立たせるデザイン
- パッケージの内側にこだわったデザイン
- 立体的な3Dのデザイン
- カラフルで幻覚的なデザイン
- 【参考】エシカルデザイン
トレンド1. 優しくて落ち着きのあるデザイン
1つ目は、優しくて落ち着きのあるデザインです。
世界的パンデミックをはじめ激動の時代が続くなか、人々は平和で落ち着いた生活を求める傾向にあります。
- 必要最低限のテキスト
- 落ち着いた補色
を使用したパッケージデザインは、顧客へ安らぎを届けることが可能です。
トレンド2. 環境に優しい素材にこだわったデザイン
環境に優しい素材にこだわったデザインも、トレンドの1つです。
SDGs(持続可能な開発目標 )を取り入れた商品づくりが意識されるなか、環境に配慮した素朴なデザインが求められているのです。
環境へ配慮する消費者にとって、素材の入手先がどこであるかは商品を選ぶ際の判断材料にもなります。
地球環境を意識することは、企業のイメージアップにもつながります。
トレンド3. Y2K(ワイツーケー)を取り入れたデザイン
人気が高まっているデザインの1つに、Y2K(ワイツーケー)があります。
Y2Kは「Year 2 Thousand」の略称で、1990年代後半から2000年の変わり目に流行したアートスタイルです。
例えば、Y2Kトレンドの1つであるアーガイル柄(格子模様)は、現代のファッション業界でも人気を集めています。
トレンドは繰り返されるため、20〜30年前の流行が再ブームを起こすことがあります。
トレンド4. 書体を目立たせるデザイン
4つ目は、書体を目立たせるデザインです。デザインを構成する要素は、色や写真だけではありません。
書体も芸術性を表現できる様式の1つです。
書体を目立たせるスペースを残し、誰にでも伝わる見やすくて読みやすい文字を選んでパッケージに反映させましょう。
トレンド5. パッケージの内側にこだわったデザイン
パッケージは、外側だけでなく内側のデザインにもこだわることで顧客へ特別感を与えます。
例えば、株式会社ロッテの「チョコパイ<魔法のブルーベリーフロマージュ>」では、パッケージの内側にも童話「シンデレラ」のイラストが描かれています。
王子が手に持っているクッションの上に好きなものを乗せた写真が、SNSへ投稿されました。
パッケージを手に取る瞬間だけでなく、お菓子を食べ終わったあともデザインを楽しめる工夫が消費者に共感されます。
トレンド6. 立体的な3Dのデザイン
立体的な3Dのデザインもトレンドの1つです。
幅や奥行きがあるように見えたり、物体が飛び出して見えたりする3Dは、消費者へ視覚的な訴求がしやすいデザインです。
また、高度な技術を要する3Dを活用することで「トレンドの最前線にいる企業」というブランディングにもつながります。
トレンド7. カラフルで幻覚的なデザイン
7つ目は、1960年代に流行した「サイケデリック・ファッション」に象徴されるカラフルで幻覚的なデザインです。
- 想像を超えた驚くようなデザイン
- 思わず笑いたくなるようなデザイン
上記のようにユーモアのあるデザインは、消費者の心を惹きつけます。
トレンド8. 【参考】エシカルデザイン
他社や自然環境などを思いやるエシカル消費が注目され始めています。
2020年2月に消費者庁が発表した調査では、「エシカル消費」という言葉の認知度が2016年と比べて3倍になっています。
エシカルを取り入れた例が、日本ハム株式会社の「シャウエッセン」です。
巾着タイプの包材から『エコ・ピロタイプ』と名付けた新包材へ変更することで、包装資材の重量を28%削減しました。
このように、環境負荷の低減を目指した取り組みも注目されています。
消費者の心をつかんだパッケージデザイン事例4選
ここで、消費者の心をつかんだパッケージデザインの事例を4つ紹介します。
- SNS投稿データをもとにデザインを作成した「生茶」
- 皿になるパッケージの袋をアピールした「WILDish」
- 外箱がないことを表現した「ハコネーゼ」
- ラベルレスで鮮やかな色を前面に出した「伊右衛門」
では、1つずつ見ていきましょう。
事例1. SNS投稿データをもとにデザインを作成した「生茶」
清涼飲料の製造・販売を手がけるキリンビバレッジ株式会社は、AIを活用した販促物のデザイン制作に取り組みました。
同社が抱えていたのは、「最新の時流を取り入れた販促活動を全国で一斉展開したい」という課題です。
そこでAIを活用したSNS解析ツールを導入し、パッケージデザインと連動させたPOPを作成します。
パッケージデザインと時流を取り入れたPOPを連動させることで、ターゲットに合わせた訴求ができるようになりました。
なお、課題や改善結果の詳細は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
- キリンビバレッジ株式会社のアイポプ活用事例
事例2. 皿になるパッケージの袋をアピールした「WILDish」
食品事業を手がけるマルハニチロ株式会社は、パッケージの袋がそのまま皿になる冷凍食品「WILDish」シリーズを発売しました。
本商品は袋が自立するため、電子レンジで加熱後すぐ手軽に食べられることが特徴です。
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別で皿を用意する必要がないため、食後に片付ける手間も省けます。楽に調理できて洗い物も減らせる便利さを訴求したパッケージの事例です。
参考記事:https://reishoku.maruha-nichiro.co.jp/special-item/shumai-wildish/
事例3. 外箱がないことを表現した「ハコネーゼ」
調味料の製造・販売などを手がける株式会社創味食品は、レトルトパスタソースの新ブランド「ハコネーゼ」を発売しました。
パスタソースといえば紙箱に入っている商品をよく目にするなか、ハコネーゼはパウチがむき出しとなっています。
「外箱に費やされるコストを削って中身にこだわり、リーズナブルでおいしいものを提供したい」という同社の想いが込められたパッケージです。
また、ハコネーゼはパウチごと電子レンジで加熱できる仕様です。湯せんをしたり、別な皿に移してから加熱したりする手間が省けます。
消費者に利便性を提供し、競合商品との差別化を図った事例です。
事例4. ラベルレスで鮮やかな色を前面に出した「伊右衛門」
国内外で食品事業を手がけるサントリー食品インターナショナル株式会社は、「伊右衛門ラベルレス」を発売しました。
本商品は、「ラベルをはがす手間が省けること」だけが特徴ではありません。ラベルをなくすことで、緑茶が持つ鮮やかな色を最大限体感できるようになっています。
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サントリー緑茶 伊右衛門600mlペット ラベルレスは、日本パッケージデザイン大賞2021の大賞を受賞しています。
ゴミを分別する際の手軽さと見た目のインパクトが消費者の心をつかみ、多くの人の手に取ってもらえる商品となりました。
なお、他のパッケージデザインの事例は下記記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
>>おしゃれなパッケージデザインの事例6選!制作の5つのコツも合わせて紹介
手に取られるパッケージデザイン制作はまず消費者ニーズを理解する
手に取られるパッケージデザイン制作は、まず消費者ニーズを理解することから始まります。
いくら優れた製品を開発しても、消費者が興味を持てるパッケージデザインでないと手に取ってもらうことは難しいからです。
消費者について深く知るには、定量調査・定性調査をおこなうことが重要です。
定量調査・定性調査とは
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さまざまな角度から消費者についての理解を深めていきましょう。
トレンドを反映させたパッケージデザインを制作しよう
消費者が最初に見て触れるのは、商品の中身ではなくパッケージです。
いくら優れた製品を開発しても、ターゲットが興味を持てないデザインでは商品を手にしてもらうことが難しくなります。
最新のトレンドを反映させ、消費者が思わず手に取るパッケージデザインを制作しましょう。
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