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「D2Cのビジネスにおいて、SNSは重要なの?」「SNSの具体的な活用方法や事例を知りたい」
このようにお考えではありませんか。本記事は、D2Cビジネスに関するSNS活用についてまとめました。
- D2CにおいてSNSが有効な4つの理由
- D2CにおけるSNSの具体的な活用方法4選
- D2CにSNSを活用するうえで重要なポイント5つ
事例も紹介しますので、D2CビジネスでのSNS運用について興味がおありでしたら、ぜひ最後までお読みください。
また、D2Cについては「D2Cの意味とは?メリット・デメリットから5つの成功のコツまで完全ガイド」で詳しく解説していますので、良ければ参考にしてください。
また、TwitterなどのSNS運用時にどういった内容の投稿をすればいいの?同意売った数字をチェックすればいいの?どういったキャンペーンを打てばいいの?という質問をよくいただきます。
それに応える形でSP-DX.magのSNSアカウント運用ノウハウを資料にまとめましたのでご興味があればご覧になってください。
資料は無料なので、ぜひ以下から気軽にダウンロードしてみてください。
D2CにおいてSNSが有効な4つの理由
D2Cにおいて、SNSが重要な理由は下記の通りです。
- 直接コミュニケーションをとることでファンをつくりやすいから
- ユーザーの生の声を収集して商品・サービスの向上に活用できるから
- ターゲットの年代に合った媒体を選べるから
- アクティブコミュニケーションができるから
では順番に紹介します。
1.直接コミュニケーションをとることでファンをつくりやすいから
SNSが重要な理由の1つ目は、ユーザーと直接コミュニケーションをとれるからです。
直接コミュニケーションをとることで、商品だけではなくブランドの本質を独自の表現で伝えられるようになりました。
たとえば、
- ブランドの世界観
- 開発ストーリー
などです。
売上と関係なさそうに思えるかもしれません。ですが、ブランドにまつわる情報量が増えることで、ユーザーが共感しやすくなります。
ユーザーとの距離を近づけるためにも、SNSでのコミュニケーションは重要です。
2.ユーザーの生の声を収集して商品・サービスの向上に活用できるから
2つ目の理由は、SNSでユーザーの生の声を収集しやすくなったからです。SNSは生活者が気軽に発信できるため、好意的な意見や辛らつな意見があふれています。
SNSが普及する前、意見のおもな収集方法はアンケートでした。しかしアンケートでは、どれだけ注意しても回答にバイアスがかかってしまう場合があります。
SNS投稿のほとんどは生活者の率直な意見です。そのため、消費者のニーズを集めやすく商品・サービスの向上に活用できます。
D2CにおいてSNSは、コミュニケーションだけではなく情報収集としても重要なツールです。
3.ターゲットの年代に合った媒体を選べるから
ターゲットの年代に合ったSNS媒体を選べることも理由のひとつです。
ブランドや商品によってターゲットは変わります。SNSも媒体によって特徴が違うため、よりターゲットに刺さりやすいSNSを選ぶ必要があります。
たとえば、総務省の統計では、
- 10代〜20代なら、約70%がInstagramを利用している
- 30代からFacebookの利用割合が上がる
- 60代のFacebook利用率は、TwitterやInstagramより高い
という結果になりました。さらに各SNSの特徴をふまえ、ターゲットにとって最適なツールを選ぶと効果的です。
SNS媒体ごとの特徴例
|
D2Cブランドのターゲットに合わせてSNSを選べば、円滑にコミュニケーションを図りやすくなります。
4.アクティブコミュニケーションができるから
最後の理由は、アクティブコミュニケーションができるからです。
アクティブコミュニケーションとは
企業がハッシュタグや商標名で検索して、積極的にユーザーとコミュニケーションをとる手法。 |
アクティブコミュニケーションを行うと、ユーザーから企業への印象アップにつながります。
たとえば、ブランドに関する意見を発信したとき、企業からお礼のメッセージがきたら嬉しくなりませんか?
反対に、辛らつな意見を発信したとき、「今後の参考にさせていただきます!」と返信されると好感を持てるのではないでしょうか。
このように企業からコミュニケーションをとることで「企業がユーザーを大事に見てくれている」と顧客に感じてもらえます。
顧客に信頼してもらえれば、ブランドのファン増加につながっていきます。
D2CにおけるSNSの具体的な活用方法4選
- 公式アカウントを運営する
- SNS広告を配信する
- インフルエンサーを起用する
- ソーシャルリスニングとして活用する
ここで、D2CにおけるSNSの活用方法を4つ紹介します。
1.公式アカウントを運営する
まずもっとも基本的な施策として、公式アカウントを運営しましょう。公式アカウントをつくることで、ユーザーと直接やりとりがしやすくなります。
発信する内容は、
- ブランドの世界観
- 商品の最新情報
- ユーザーとのコミュニケーション
などがメインです。また最近では、ユーモラスな発信をしている企業アカウントが多く見られます。
なかでもシャープ株式会社や株式会社タニタのTwitterは、思わず笑顔になってしまうようなコメントが特徴です。
お前が言うなは承知の上ですが、炊飯器のおすすめ教えて
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) October 22, 2021
おはようございます!今日もよろしくお願いします(=゚ω゚)ノ
— 株式会社タニタ (@TANITAofficial) October 25, 2021
今日は社長からモーニングコーヒーならぬ朝カレーの差し入れをもらいました。あとで温めて飲みたいと思います。 pic.twitter.com/zKcxBL7fr6
いわゆる「中の人」のユーモアですが、フレンドリーなため読んでいると楽しくなります。
2.SNS広告を配信する
公式アカウントの発信のほかに、SNS広告を配信しましょう。
SNS広告を配信すると、ターゲティングしたユーザーのホーム画面でタイムラインのように広告が表示されます。
たとえば、マンガアプリの広告ツイートで画像が気になって、ついタップした経験はありませんか?
SNS広告では、思わずクリックしてしまうような自然な広告を出稿できます。
今までブランドを知らなかったユーザーや興味のなかったユーザーにも知ってもらえるため、認知拡大が見込めます。
少しでも多くのユーザーにブランドや商品を知ってもらうため、SNS広告も重視しましょう。
3.インフルエンサーを起用する
SNS活用ではインフルエンサーを起用してコラボすることも、ひとつの方法です。
インフルエンサーとは
あるジャンルの情報発信で強い影響力をもつ人。 以前は芸能人やスポーツ選手のような有名人を指していたが、現代ではSNSで多くのフォロワーをもつ人も指す。 |
インフルエンサーのフォロワーは、同じジャンルについて強く興味関心がある人たちです。
したがって、インフルエンサーにブランドを紹介してもらえれば、一度に多くのフォロワーへ認知できるはずです。
このようにインフルエンサーとコラボすることで、認知度アップや購買意欲の向上が期待できます。
4.ソーシャルリスニングとして活用する
SNSは発信だけではなく、ソーシャルリスニングとして活用することも重要です。
ソーシャルリスニングとは
SNSやブログのようなソーシャルメディアで発信された内容を収集・分析し、商品開発やマーケティングに役立てること。 |
商品開発やサービスの向上にはユーザーの意見を取り入れることが重要で、SNSには率直な意見があふれています。
SNSで投稿されているのは、バイアスがかかっていない消費者の率直な意見です。取り入れることで、よりユーザーに刺さりやすい商品開発やサービス向上につながります。
消費者のニーズに直結するとも言える情報なので、ぜひ今後の活動やマーケティングに取り入れましょう。
なお、ソーシャルリスニングについては、下記の記事で詳しくまとめています。効果的に活用してブランドの成長につなげたいのであれば、ぜひご覧ください。
>>ソーシャルリスニングとは?効果的な活用方法&おすすめツール10選
SNSを活用して成功したD2Cブランドの事例3選
現在D2Cブランドとして成功を収めている企業は、SNSを活用しています。ここで下記3つの例を紹介します。
- COHINA(アパレル)
- Minimal – Online Shop -(食品)
- BASE FOOD(食品)
どのような企業がどのようにSNSを活用したのか、順番に見ていきましょう。
1.COHINA(アパレル)
アパレルブランドの「COHINA(コヒナ)」は、レディースファッションを手掛けるD2Cブランドです。ターゲットが、身長155cm以下の女性に限定されていることが特徴です。
【 #148cm Yunaの着回しコーデ 】
— COHINA - 150cm前後の小柄女性向けブランド- (@cohina_official) October 19, 2021
"コットンコーデュロイIラインスカート"
10/20 Wed 20:00~発売スタート✨
お楽しみに☺️♪#小柄 #着回し #低身長コーデ#スカート #コーデュロイスカート
▼COHINAオフィシャルサイトhttps://t.co/szLGYdIayx pic.twitter.com/RAMh6v7WUR
COHINAは、Instagramでのライブ配信にも積極的です。女性スタッフが毎日ライブ配信をし、商品の紹介やユーザーの悩みを解決しています。
Iライブ配信を積極的に活用してわかりやすく情報共有することで、多くのユーザーをファンにした事例と言えます。
2.Minimal – Online Shop -(食品)
「Minimal -Bean to Bar Chocolate-(ミニマル-ビーントゥーバーチョコレート-)」は、2014年にスタートしたクラフトチョコレートメーカーです。
顧客が商品を購入できる販売チャネルはECサイトだけでなく、直営店も運営しています。
直営店ではカフェが併設されているので、テイクアウトのほか、その場でゆっくりとチョコレートを楽しめます。
季節限定の味わいが登場!
— Minimal(ミニマル) (@Minimal_tokyo) October 18, 2021
「チョコレートサンドクッキー
-マロン-」
LINE・メルマガ先行販売は 10/19(火)スタート、店頭は 10/23(土)販売開始予定です!
栗の濃厚な風味と、2種のチョコレートで表現した甘味と苦味のコントラストをお楽しみください。
LINEはこちら▶https://t.co/oTwXoEAE6v pic.twitter.com/b9bVc61ax6
「Minimal -Bean to Bar Chocolate-」はそれぞれのツールの役割を、下記のように決めているそうです。
Minimal -Bean to Bar Chocolate-による販売チャネルの使い分け
|
SNSではおいしそうな画像がたくさん見られるので、チョコレート好きにはたまらない公式アカウントになっています。
下記の記事で取材レポートをまとめていますので、Minimalの世界観をぜひ堪能してください。
3.BASE FOOD(食品)
「BASE FOOD(ベースフード)」は、完全栄養食である「主食」を販売するD2Cブランドです。
誰もが必要な「健康な食事」を手軽に摂れるようにしたい、と考えたのが商品開発のきっかけでした。
栄養価の高いパスタやパンを販売し、現在では累計販売1,000万食を突破するほどの人気ぶりです。
BASE FOODが販売されたときは、食品のD2Cブランドが多くありませんでした。
また、BASE FOODのような商品自体が新しく、成功を収めるためにはユーザーとの直接やりとりによる検証と改善が必要と考えたそうです。
なお、下記の記事では、日本で人気を得ているD2Cブランドをまとめました。
さまざまなジャンルのD2Cブランドを紹介しているので、多くの具体的な事例が知りたいのであればぜひご覧ください。
>>【D2Cブランド一覧】日本で人気の15ブランドを徹底紹介
D2CにSNSを活用するうえで重要なポイントは5つ
D2CブランドでSNSを活用するなら、下記の5つのポイントを意識しましょう。
- 目的に合わせて活用するSNSを選ぶ
- 顧客とのコミュニケーションを重視する
- 画像や動画コンテンツを配信してわかりやすく伝える
- 口コミを分析してユーザーの意見を取り入れる
- 認知から購入までオンラインで完結する導線を作る
順番に紹介します。
1.目的に合わせて活用するSNSを選ぶ
SNSによって特徴が違うので、ブランドのターゲットに合わせて媒体を選びましょう。代表的なSNSの特徴と利用率の高い年代をまとめました。
サービス | 利用率の高い世代 | 特徴 |
---|---|---|
LINE | 全年代 | 日本人でもっとも多く利用されているSNS |
10〜20代 | テキスト主体のSNS ・拡散力が高い | |
30〜40代 | 個人情報を登録するので属性が的確 | |
10〜30代 | 写真や動画と相性がいい | |
YouTube | 全年代 | 商品の特徴や使い方を伝えやすい |
商品やサービスによって適切なSNSを選ぶことで、より高い効果を期待できます。また、目的に合わせたKPIやROIの設定も重要です。
項目 | 概要 |
---|---|
KPI (Key Performance Indicator) | 目標に対する達成度合いを計測するために用いられる指標のこと |
ROI (Return On Investment) | 投資でどれほどの利益が発生したのかを知る指標のこと |
商品やサービスに応じて適切なSNSを選び、指標を確認しながら運用を進めるのがおすすめです。
2.顧客とのコミュニケーションを重視する
ユーザーとのやりとりでは、セールスではなく「コミュニケーション」が重要です。公式アカウントからの投稿で広告感を出しすぎると、ユーザーの熱が冷めてしまいます。
ファンの気持ちに寄り添うことを最優先として、世界観やストーリーを発信しましょう。
また、アクティブコミュニケーションを重視し、ユーザーの声を否定しないように気をつけます。公式アカウントの目的は、あくまでエンゲージメントを高めることです。
企業がコメントすることでユーザーとのつながりを強化できるので、積極的に行いファンをつくりましょう。
3.画像や動画コンテンツを配信してわかりやすく伝える
ユーザーにわかりやすく伝えるためには、画像や動画コンテンツも重要です。文字と画像・動画では伝えられる情報量が違うので、商品の魅力をよりイメージに近い形で共有できます。
アパレルブランドなら着こなし方、食品ブランドならおいしそうな画像がおすすめです。画像・動画を活用しユーザーの想像を膨らませることで、購買意欲をかき立てられます。
4.口コミを分析してユーザーの意見を取り入れる
ユーザーとのやりとりを重視し、届いた意見を積極的に取り入れましょう。
気をつけるのは、
- アクティブコミュニケーション
- 直接やりとりしていない口コミの投稿
の両方を意識することです。
特に、直接やりとりしていない口コミは率直な意見が多く、ブランドの成長のために重要です。
従来のビジネスモデルと比較すると生の意見を得やすいので、ユーザーありきで商品開発や改善を進めましょう。
5.認知から購入までオンラインで完結する導線を作る
SNSの投稿から購入まで、一直線でできる導線作りをおすすめします。
せっかく投稿に興味を持ってもらえても、「どこで買うのかわからない」となれば離脱されてしまうかもしれません。
離脱されないためにも、ECサイトや商品ページへのリンクを設置しましょう。
また、リアルからオンラインまでどのチャネルからでもユーザーとの接点を大事にし、迷わず購入してもらえるようにするのがおすすめです。
SNSを活用してD2Cブランドを成功に導こう
<本記事のまとめ>
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D2Cブランドは、企業がユーザーと直接コミュニケーションをとることがポイントです。直接やりとりには、SNSの活用が欠かせません。
SNS活用の目的は、セールスではなくあくまで「コミュニケーション」です。
ユーザーとの距離感を近づけられるよう生の声を積極的に取り入れ、D2Cブランドを成功に導きましょう。
なお、自社のファンづくりを目指すなら、ブランド戦略支援サービス「アイショプ」がおすすめです。
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