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パッケージデザインの料金相場はいくら?費用を抑える3つのコツも解説

公開日 2022.01.31 更新日 2023.11.01

「パッケージデザインの料金相場はどれくらいなのだろう」と考えることはありませんか?

デザイン制作料は、依頼する内容によって変化するため、料金の構成を知っておくことは重要です。

そこで本記事では、パッケージデザインの内訳や費用を抑えるコツをまとめました。パッケージのデザイン制作を依頼を検討されている方は、ぜひご一読ください。

もし、生活者の最新トレンドをパッケージデザインに取り入れるなら、AIレポートサービス「タグボイス」がおすすめです。

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パッケージデザインの料金相場はケースによって異なる

パッケージデザイン制作の料金相場は、一般的に5〜20万前後です。その他に、企画費や印刷費などが発生し合計額が決まります。

なお、料金が変動する主な理由は、以下4つの違いがあるからです。

【パッケージデザイン制作の料金が変動する4つの理由】

(1)デザイン会社の料金設定
(2)依頼する工程の範囲
 →調査を含める・コピーも依頼する・撮影を依頼する・特殊な技法を使うなど
(3)パッケージのサイズや形状
 →面積が広かったり、形状が複雑であったりすると費用がアップする
(4)付加価値
 →規模(印刷する数)やデザイナーの実績など

このように、デザインの制作料金はさまざまな要因により変動します。

そもそも「デザイン制作料」の概念とは

デザイン制作料とは、デザイン制作物の最初の打ち合わせから完成までに制作者が提供した役務(労働)への対価(作業料)と、制作のために実際に支出する経費(支出経費)および、完成した制作物がもたらすだろう付加価値の分け前(付加価値料)の3つを合計したものをいいます。

引用:社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)

グラフィックデザイナーが設立した「社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)」では、デザイン制作料の概念を上記のように定めています。

詳細なルールは、デザイン制作会社によって異なりますが、JAGDAの規定をもとに設定されるケースが一般的です。

では、パッケージデザイン制作の料金はどのような構成で決まるのでしょうか。次の見出しで、料金の内訳について解説します。

パッケージデザイン料金を構成する4つの要素

パッケージデザイン料金を構成する4つの要素
No. 項目 概要
1 プランニング費用(約5〜15万円) 目的・ターゲットなど、デザインの方向性を決める
2 デザイン費用(約5〜20万円) デザインを制作する
3 試作費用(0円〜) 試作品を印刷する
4 その他経費 調査や打ち合わせなど、追加で必要な作業をする

パッケージデザイン料金は、主に上記4つで構成されます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

料金1.プランニング費用:5〜15万円

プランニングとは、デザインの方向性などを決定する作業のことです。料金相場は約5〜15万円です。

「デザインを依頼する」と聞くと、いきなりデザインを考えるイメージがあるかもしれません。

しかしいきなりデザインに着手すると、依頼側が想像しているデザインや商品イメージとは、かけ離れたデザインになってしまう可能性があります。

そのため事前にプランニングを行い、大きさや価格帯などからデザインの方向性を決定します。

料金2.デザイン費用:5万円〜20万円

プランニング作業の後は、デザインに着手します。デザイン費用は、5〜20万円に収まるケースが多いです。

ただし、会社によって幅が生じるので、必ずしも上記の金額の範囲内に収まるとは限りません。

依頼時には見積もりを依頼するなど、事前に金額を確認しておきましょう。

料金3.試作費用:0円〜

デザインが完了した後は、試作とその確認作業を行います。試作とは、作成したデザインを実際に印刷し、細かな部分まで確認する作業のことです。

一度印刷することで、デザインデータではわからなかった細かな箇所まで修正点がないか確認します。

ただ、デザイン費用に試作費用が含まれていることは珍しくありません。そのため、追加料金が発生しないケースもあります。

一方で、試作によって大幅にデザインを作り直す必要があった場合など、場合によっては追加で費用がかかるケースもあります。

そのため、修正を依頼した場合に備えて、事前に追加料金などを確認しておくと安心です。

なお、パッケージ製作とPOP製作のおおまかな流れは同じなので、以下の記事も参考としてよければご覧ください。

料金4.その他経費(調査費用・打ち合わせ費用など)

項目 概要
調査費用 市場調査や消費者調査などをおこなう
ネーミングやコピーの考案費用 商品名やキャンペーンのコピーを考案する
撮影費用 パッケージに使用する素材の撮影
打ち合わせ費用 追加で発生する打ち合わせ費用

上記のように、デザインによっては、調査や打ち合わせの費用などが発生するケースもあります。

例えば写真撮影は、パッケージデザインの際に必ずかかる費用ではないため、別途料金として発生するケースが多いです。

またプランニング費用・デザイン費用などとは別途で、進行管理費などが発生することもあります。

細かな費用は会社や依頼した制作物によっても異なるため、詳しくはデザイン製作会社に確認するのがおすすめです。

【参考】パッケージデザインの事例 

ここで、デザイン制作会社が実際に製作したパッケージを紹介します。

以下の左画像がデザインをメインに、右画像がネーミングやコピーの考案まで対応した事例です。

画像出典:株式会社ブレインズ・ネットワーク
パターン デザインをメインに依頼した場合(左) デザイン+ブランディングなどを依頼した場合(右)
内訳 アートディレクション、デザイン ディレクション・アートディレクション、デザイン、ネーミング・コピー、撮影

上記のように、「パッケージデザイン」と一口に言っても、何を作ってどのように売り出したいかによって依頼する工程が異なります。

デザイン制作の他に依頼する工程例として、以下があります。

  • 商品名の考案
  • ブランドサイト・広告などのクリエイティブ考案
  • キャンペーン企画

事例のように、依頼内容によってデザインの品質が変わるわけではありません。

ですが、せっかく制作したパッケージを、どのような施策で活用するかまで最初から考えておくことは重要です。

なお、「事例画像のようなパッケージデザイン制作をしたい」という場合は、こちらからお気軽に無料相談へご連絡ください。

パッケージデザインの制作方法4ステップ

パッケージデザインを制作する際は、主に下記の4ステップで進められることがほとんどです。

パッケージデザインの制作方法4ステップ
  1. 目的・ターゲットを明確にする
  2. 商品のコンセプトや訴求を決める
  3. デザインを制作する
  4. 制作会社へデータ入稿し印刷する

依頼前に確認することで、作業をスムーズに進めやすくなるため、ぜひ目を通してみてください。

ステップ1.目的・ターゲットを明確にする

まずは、デザインの目的やターゲットを明確にします。

目的やターゲットがはっきりとしていないままデザインを制作すると、刺さりにくいぼんやりとしたデザインになってしまいがちです。

たとえば、お菓子のパッケージデザインをする場合について考えてみます。

  • 目的:陳列された同ジャンルの商品の中で手にとってもらいやすくする
  • ターゲット:お菓子を買う頻度の多い若い世代の女性

すると上記のように、デザインを誰に届けたいかについて考えることで、目的やターゲットが明確になります。

ステップ2.商品のコンセプトや訴求を決める

次に、商品のコンセプトや訴求を決定します。

デザインの目的だけでなく、商品のコンセプトも決まっていないと、デザインと商品が一致せずにチグハグな仕上がりになってしまいます。

商品のコンセプトとは、商品のターゲットやニーズなどを明確に表現したものです。具体的な作業としては、以下のような要素について検討して、商品の売出し方法を考えていきます。

  • 商品をどうやって販売するのか
  • 競合他社との差別化ポイント
  • 効果的な訴求方法

ステップ3.デザインを制作する

目的やコンセプトの明確化が終了したら、やっとデザインの制作に取り掛かります。

ステップ1と2で決めた目的やターゲット・商品のコンセプトなどを反映させたデザインになるように、制作を進めましょう。

もしデザイン会社にデザインを依頼する場合は、上記のような情報をすべてデザイナーに伝えることが重要です。

現時点で決まっているイメージなどがあれば、あわせて伝えておきましょう。

ステップ4.制作会社へデータ入稿し印刷する

デザインが完成した後は、制作会社へ入稿して印刷に進みます。印刷はデザイン会社ではなく、制作会社(印刷会社)に依頼するケースがほとんどです。

場合によっては、デザイン会社とは別に、印刷会社を自身で探す必要があるケースもあります。入稿の段階になってから焦らないように、事前に探しておくとスムーズです。

なお、データ入稿の詳細については、以下記事で詳しく解説しているのであわせて参考にしてください。

パッケージデザインの制作ができる2つの依頼先

パッケージデザインの制作ができる2つの依頼先
  1. 広告代理店
  2. デザイン制作会社

ここで、パッケージデザイン制作の依頼先を上記の2つ紹介します。では、それぞれ見ていきましょう。

依頼先1.広告代理店

概要 デザインだけでなく、マーケティングやブランディングなどにも広く対応できる
特徴
  • 多様な知識を持つスタッフが在籍する
  • 豊富なノウハウを保有しているので、総合的に対応できる
  • 依頼する工数が増加すれば、まとまった費用が必要

1つ目に紹介するのは、デザインからプロモーション企画まで幅広く依頼できる、広告代理店です。

デザイン制作だけでなく、LP制作やキャンペーン企画などのマーケティングやブランディングなども、まとめて依頼できます。

経験に基づいた独自のノウハウを持っているため、成功談だけでなく失敗談をもとにアドバイスを受けることも可能です。

また、変化の激しい最新トレンドを取り入れるため、情報をキャッチする仕組み構築をしている会社もあります。

以上から、自社にパッケージデザイン制作の経験がなくても進めやすい点がメリットです。

ただ、依頼する工程が増えるほど料金がアップするので、自社の予算や依頼する範囲を明確にしておきましょう。

依頼先2.デザイン制作会社

概要 デザインを専門としている
特徴
  • 一般的には、少人数のデザイナーが在籍する
  • 得意なジャンルを持っている
  • デザイン制作に絞って費用を決められる

次は、デザイン制作を専門としている会社を紹介します。広告代理店と比較すると規模は小さめですが、デザインに関する知識が深い点が魅力です。

  • ラグジュアリーなデザインが得意
  • アパレルのブランディングに強い
  • 食品業界に精通している

上記のように、会社によって得意なジャンルが異なります。

依頼先とのミスマッチを防ぐため、制作したいパッケージデザインの実績があるかどうかの確認が重要です。

また、デザイン会社によっては提携している印刷会社などがあるので、デザイン以外の相談にのってもらえるケースがあります。

なお、ハンソクエストでは、パッケージデザインに対応できる制作会社を紹介していますので、以下からチェックしてみてください。

パッケージのデザイン制作ができる会社を見てみる

パッケージデザイン料金を抑える5つのコツ

ここまで、パッケージデザインの料金相場や、費用の内訳について解説しました。最後に、パッケージデザイン料金を抑える3つのコツを紹介します。

パッケージデザイン料金を抑える5つのコツ
  1. コツ1.何を依頼するかを具体的にする
  2. コツ2.伝えたい訴求を明確にする
  3. コツ3.制作実績が豊富な会社に依頼する
  4. コツ4.スムーズにやり取りができる
  5. コツ5.複数社に見積りを依頼する

ではそれぞれ解説します。

コツ1.何を依頼するかを具体的にする

まずは、デザイン制作会社へ「依頼すること」「依頼しないこと」を明確にしましょう。

何を依頼するかが曖昧なまま探しても、自社に適した依頼先を選べません。

まず難しく考えず、以下のようにざっくりとした方針を決めましょう。

【依頼すること・しないことを考えるときの例】

(1)ざっくりとした方針を決める
 以下2つのどちらが近いか?
  (a)はじめて制作するから、デザイン制作と販促活動なども依頼
  (b)自社でパッケージ制作のノウハウがあるから、デザインだけ依頼

(2)依頼内容を分解し必要な工程を書き出す
 実施したい販促活動には何があるか?
  (c)サービスページの作成
  (d)SNSキャンペーン
 サービスページの作成には何が必要か?
  (e)Webサイトの構築
  (f)写真・テキストの用意

このように分解して考えると、依頼する工程だけでなく、自社でできそうな工程も見えてきます。

自社でできること・できないことを明確にし、依頼内容を具体的にしたうえで、予算やスケジュールに合わせて選びましょう。

コツ2.伝えたい訴求を明確にしておく

1つ目は、伝えたい訴求を明確にしておくことです。前述の通り、デザインの前には、プランニングと呼ばれる作業が行われます。

デザイン費用が高くなる理由の1つに、デザイン会社の作業工程が増えることにあります。

よって依頼前に社内でデザインイメージやターゲットなどを固めておくことで、作業工程が少なくなり、結果としてデザイン費を抑えられる可能性が高くなります。

とは言っても、難しいことを考える必要はありません。

決めきれない部分はデザイン会社に依頼する方がスムーズに進むこともあるため、色やイメージなどだけでも決めておくのがおすすめです。

コツ3.複数社に見積りを依頼する

複数社に見積りを依頼することも、料金を抑えるためには重要なポイントの1つです。デザイン会社によっては、同じ作業内容であっても、料金が大きく異なる傾向にあります。

そのため1社だけで決めてしまわずに、複数社に見積りを依頼することで、より希望に近い対応をしてくれる会社へ依頼できるのです。

コツ4.スムーズにやり取りができる

コミュニケーションの相性も、依頼先を決めるうえで大切な要素です。

気持ちよくやり取りを進められなければ、コミュニケーションコストがアップするからです。

依頼先とのやり取りでは、以下も注視しましょう。

  1. メッセージが高圧的ではないか?
  2. 依頼主の状況に合わせた提案があったか?
  3. 調整が難しい場合、背景の説明があったか?

スムーズなやり取りは信頼関係の構築につながるため、議論がはずんで思いがけないアイデアが生まれる場合があります。

一方、お互いにどれだけ慎重に対応しても、ミスや思いがけない行き違いが起こるケースはあります。

コミュニケーションには相性があるため、双方にとって良きパートナーとなるかどうかを考えましょう。

コツ5.制作実績が豊富な会社に依頼する

3つ目は、制作実績が豊富な会社に依頼することです。一言でデザインと言っても、そのジャンルや内容は幅広いです。

依頼したデザイン会社によっては、依頼したデザイン内容があまり得意ではないジャンルかもしれません。

自社が依頼したいと思っているデザインと似た制作実績が多い会社に依頼することで、よりイメージと近いデザインを形にしてもらいやすくなります。

また修正依頼などが少なくて済み、全体的なコストの削減にもつながります。実績はホームページなどでも確認できるため、依頼前に一度目を通しておくことがおすすめです。

なお、ハンソクエストが厳選した会社をこちらへまとめていますので、「どこに依頼したら良いのかわからない」という場合は、ぜひ参考にしてください。

まずは低コストでパッケージを制作するならツール活用もおすすめ


パッケージデザインは、おしゃれであれば良いというわけではありません。

パッケージは、来店客に手にしてもらうだけでなく「購入してもらう」という目的があるからです。

目的を達成するためは、下記を明確にし自社に合った依頼先を選ぶことが重要です。

  1. 誰に伝えるか?
  2. 何を伝えるか?
  3. どのように伝えるか?

一方、予算・スケジュールなど、自社の状況に合わせつつ、理想のパッケージを制作することは簡単ではないため「限られた予算でどのように進めたらいいのかわからない」と悩むケースがあると思います。

そのようなときにおすすめなのが、人力では時間を要する業務を効率化してくれるツール活用です。

例えば、AIが情報を分析するツールを取り入れれば、自社に専門家が不在でも以下の不安を解消できます。

  • 予算が理由で、調査が不十分なままデザイン制作を進めることになりそう
  • 訴求の言語化が難しく、デザインに落とし込みきれない

また、分析データをレポートで残すことができれば、パッケージ完成後、商品のマーケティングにも活かすことも可能です。​​​​​​​

実際に、限られたコストであっても「最新トレンドをパッケージに取り入れたい」「ターゲットに手に取ってもらえるパッケージを制作したい」とう希望を叶えているケースはあります。

ハンソクエストでは、販促の専門家が無料で貴社に合ったサービスをご提案していますので、まずは以下からお気軽にご相談ください。

とりあえずコンシェルジュに無料相談してみる

パッケージデザインは料金だけでなく訴求が伝わることがポイント

<本記事のまとめ>
  • パッケージデザインの料金相場は5〜20万円程度
  • パッケージデザインの依頼時には、デザイン費用以外にも様々な費用が発生する
  • 費用を抑えるためには、訴求内容の明確化や複数社への見積りが効果的

パッケージデザインの料金相場はおよそ5〜20万円程度ですが、その他にもプランニング費や印刷費など、様々な費用が発生します。

予算と相談しながら、自社のターゲットが思わず手に取りたくなるようなパッケージを制作しましょう。

なお、ハンソクエストでは「何が自社に合っているのかわからない」「とりあえず専門家に相談したい」という方のために無料相談を実施していますので、以下からお気軽にお試しください。

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