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「アパレルショップの店頭において、POPはどのような役割を果たしているのだろう」
「売上アップに効果的なPOPの作り方が知りたい」
このようにお考えではありませんか?
たくさんの競合が存在するアパレル業界では、ターゲットから共感を得るため、ブランドの魅力をわかりやすく伝えることが重要です。
そこで本記事では、アパレルショップにおけるPOPの役割や製作のコツをお伝えします。
ブランドのファンを増やしたいとお考えであれば、ぜひ最後までご一読ください。
なお、アパレルショップがPOP活用で顧客のファン化を目指すなら、POP作成サービス「アイポプ」がおすすめです。
アイポプは、AIが消費者の声をリサーチ・分析し、今まで思いつかなかったPOP製作のアイデアを提案するサービスです。
もし興味がありましたら、まずは下記からお気軽に詳細をご覧ください。
アパレルショップで活用するPOP・ポップとは
種類 | 製作者と概要 | 製作の目的 |
---|---|---|
POP(ピーオーピー) | メーカーが製作する広告宣伝物 | メーカーが定めたメッセージや商品の魅力を多くの人に伝えること |
ポップ | 各店舗の担当者が自作する装飾品 | 自店舗の売上をアップすること |
POPとポップは同じものと考えているかもしれませんが、実は製作者や目的に上記の違いがあります。
POP(ピーオーピー)とは、「advertising(アドバタイジング=広告)」の言葉のとおり、広告宣伝物です。
対してポップは、店舗のスタッフが手づくりする装飾品を指します。
どちらも、商品の説明や魅力などを来店客に伝えるアイテムです。
ただ、販促効果を期待するなら、メーカーがさまざまな分析をもとに定めたメッセージが込められている、POPの活用がおすすめです。
POPとポップのどちらにもメリット・デメリットがあるので、目的に合わせた使い分けましょう。
なお、POPとポップの違いについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご一読ください。
アパレルショップにおけるPOPの4つの役割
アパレルショップにおけるPOPの4つの役割
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アパレルショップにおけるPOPの役割は、上記の4つが挙げられます。
POPがまず担う役割は、ブランドや店舗のコンセプトを伝えることです。
衣料品の製造・販売を手掛ける大手3社が国内に展開するアパレルショップは、以下のようにたくさんあります。(2022年2月1日現在の情報)
- ファーストリテイリンググループ(※):1,273店舗
- 株式会社しまむら :1,421店舗
- 株式会社アダストリア: 1,355店舗
※国内ユニクロ事業とジーユー事業の合計
さらに他にも魅力的なアパレルブランドは数多くあるので、埋もれてしまわず消費者に選んでもらえる店舗を目指す必要があります。
POPの役割を理解し、ブランドや店舗などの独自性を視覚に訴えるマーケティング手法「VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)」を取り入れた販促施策をおこないましょう。
なお、VMDについて詳しく知りたい方は、以下の記事をぜひご覧ください。
アパレルショップなどの店頭におすすめなPOPの種類12選
No. | 種類 | 概要 |
---|---|---|
1 | ポスター | 期間限定のキャンペーン告知・宣伝などに用いられる、はり紙。 |
2 | スイングPOP・クリップPOP | シールやクリップなどで陳列棚に取り付ける、小さな広告。 |
3 | レールPOP | 陳列棚のレール設置する、横に長い広告。 |
4 | ミニのぼり | 卓上に設置する、小型ののぼり旗。 |
5 | 卓上POP | プライスカード・新商品の告知などを記す、自立型のPOP。 |
6 | 電子POP | CMや商品説明などの映像を流す、液晶モニターなど。 |
7 | ステッカー | 簡単に貼るだけで掲示できる、シール型のPOP。 |
8 | 吊り下げ什器・カウンター什器 | 吊り下げたりカウンターに設置したりする、商品を陳列する什器。 |
9 | タペストリー・フラッグ | 壁に貼ったり天井から吊るしたりして掲示する旗。 |
10 | のぼり | 縦に長い布に棒をくくり付ける屋外用の旗。 |
11 | パネル・等身大パネル | 等身大のサイズで作られる、発泡ボード。 |
12 | デジタルサイネージ | キャンペーンや新商品の情報を発信する、電子表示機器。 |
上記のとおり、ひとくちにPOPといっても、大きなものから小さなものまで、実にさまざまな種類があります。
効果的にPOPを設置することで、店舗の雰囲気づくりに一役買っています。
各POPの特性を理解し、売上がアップするような店舗づくりに利用しましょう。
なお、店頭POPの詳細については、以下で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
店頭に設置するPOPの作り方7ステップ
店頭に設置するPOPの作り方7ステップ
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POP製作において重要なのは、「誰に」「何を」「どのように伝えるか」を具体的にすることです。
そのため、まずは目的・ターゲットを明確にします。
目的やターゲットが曖昧なままPOPを作ってしまうと、ターゲットが求めている情報を手元に届けられません。
結果として、「綺麗なデザインの販促アイテムが完成したけれど、成果は得られなかった」といった失敗につながります。
企業が伝えたいメッセージだけを詰め込みすぎないよう、まずは目的・ターゲットを具体化しましょう。
店頭にPOP活用をしたアパレルブランドの成功事例3選
ここで、アパレルブランドがPOPを活用した事例を3つ紹介します。
アパレルショップがPOPを活用した事例3選
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順番に見ていきましょう。
事例1.ユニクロ
まず紹介するのは、日本におけるファストファッションの代表的なブランドともいえる、ユニクロの事例です。
ユニクロでは、AIを使い個人の購買動向を解析し、膨大なビッグデータをもとに商品計画をおこなっています。
そのデータは、店舗づくりにも生かされています。
特徴的な店舗のひとつともいえる浅草店では、和風のPOPが採用されました。
このように、顧客のニーズを分析し、データをもとに店舗に訪れる客層に合わせててコンセプトを変えています。
事例2.URBAN RESEARCH(アーバンリサーチ)
2つ目に、幅広い年齢層の男女から支持を集める、URBAN RESEARCH(アーバンリサーチ)の事例を紹介します。
コロナ禍をきっかけにECサイトに注力し、ユーザーの声を集めてデータ化しました。
結果は数字にあらわれ、2022年度上半期(2〜7月)には昨年比で売上高が11.5%増加、粗利益額は16.2%増加しています。※参考
ECサイトのレビューなどで得た情報は、店舗づくりにも反映させています。
2021年3月にオープンした原宿店ではフラットな売り場にリニューアルし、ブランディングに成功しました。
事例3.THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
次は、登山・アウトドア製品を展開するアパレルブランド「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」の事例です。
もともと別で運営されていたECサイトと、店舗の一元化に取り組んできました。
実店舗では、Webでは伝えきれないことをブランドならではの顧客体験で提供しています。
また、オンラインでも、ECサイトからスタッフに相談できる「オンライン接客」などで、実店舗と同じような購買体験を再現しています。
実店舗とECサイトをシームレス化し、ブランド統一に成功しました。
アパレルショップがPOPを活用して売り場を作る4つのコツ
アパレル店がPOPを活用して惹きつける売り場を作るためには、下記4つのコツがあります。
アパレルショップがPOPで惹きつける売り場を作る4つのコツ
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順番に解説していきます。
コツ1.消費者のニーズを多角的に分析する
POP製作において要となるポイントは、消費者のニーズを的確にとらえることです。
ニーズを把握するためには、定量調査や、定性調査での分析が重要といえます。
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定量調査はターゲットの属性を知りたいとき、定性調査は具体的なコピーやデザインを考えるときに、それぞれ有効です。
なんとなく商品をアピールすると、思った反応を得られなかったときに次の施策を最初から考える必要があり、時間も労力もかかってしまいます。
しかし、データをもとに仮説を立てて施策をおこなえば、どの点がよくなかったのかが一目でわかり、改善がしやすくなります。
コツ2.季節のイベントや最新トレンドを取り入れる
季節のイベントに絡めたPOPを製作、展開することも有効です。
ターゲットが興味を持っているイベントやトレンドを取り入れることで、ブランドや商品に興味を持ってもらえるきっかけとなります。
例えば、バレンタインやハロウィーン、クリスマスなど、季節イベントを絡めたPOPを設置すると効果的です。
また、映えるPOPを製作できればSNSでの拡散も狙えます。
コツ3.複数の販促アイテムを併用する
POPの特性に合わせ、複数の販促アイテムを組み合わせることも大切です。
アパレルショップでは、ブランドのコンセプトに共感した人が商品を購入してくれます。
共感を得るためには、コンセプトをわかりやすく伝えなければなりません。
例えば、ECサイトと店頭のコンセプトを統一していることが伝わらないと、来店客の熱量が冷めてしまいます。
ファン獲得のためにも、複数のPOPを効果的に展開しましょう。
なお、POP製作のコツについては、以下の記事をご覧ください。
コツ4.展開時にロスが発生しにくい仕組みを作る
たくさんの店舗を展開するアパレルブランドでは、POPの展開時にロスが発生しにくい仕組みを作りましょう。
同じアパレルブランドであっても、店舗ごとに、取り扱っている商品や棚数などの売り場の構成などが違うものです。
店舗の違いを無視してPOPを発注してしまうと、過不足が生まれてしまい戦略どおりの展開ができなくなります。
- 店舗ごとの特徴をあらかじめ把握しておく
- 量産できるオフセット印刷・小ロットで生産できるプリントオンデマンドを組み合わせる
上記のように、まずは自社の状況を把握し、柔軟に対応できる仕組みが整った製作会社に依頼すると安心です。
コンセプトを何度もブラッシュアップし練り上げた戦略があっても、店舗で再現できなければ消費者にメッセージが伝わりません。
ロスが発生しにくいよう、スムーズに展開できる仕組み作りもおこないましょう。
アパレルショップが店頭で顧客のファン化を目指すならアイポプ
アパレルショップが売り場のファンを作るなら、POP作成サービス「アイポプ」がおすすめです。
お伝えしたようにPOP製作では、まず「誰に」「何を」「どのように伝えるか」の3つを明確にする必要があります。
アパレルブランドは、どの売り場でも同じ顧客体験ができるよう、一定のクオリティで世界観を作り上げなければなりません。
ですが、たくさんの店舗を展開するアパレルショップでは、品質を保ったまま店舗ごとに柔軟な対応ができず、展開に悩むケースが少なくありません。
アイポプなら、消費者の生の声をAIが分析するため、今まで思いつかなかったアイデアでクリエイティブを作成できます。
また、リサーチから製作までの工程を一貫できるので、自社に専門家が不在でも、スピーディーに一定のクオリティを保ったまま広い展開が可能です。
もし、「ブランドの世界観を壊さず、素早くチェーン展開したい」とお考えでしたら、まずは以下から資料をご覧ください。
POPを活用してアパレルショップのファンを増やそう
<本記事のまとめ>
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インフレの加速が懸念される現代は、消費者が買い控えするだけでなく、どこで商品を買うかを吟味する時代です。
アパレルショップでは、ブランドの価値を高めるだけでなく、ターゲットのもとにブランドの魅力をメッセージとして届ける必要があります。
さらに、顧客のニーズを取り入れた店舗づくりができれば、ブランドならではのコンセプトに共感した顧客にファンになってもらえる期待できます。
複数のPOPを活用して顧客にとっての魅力的な売り場を作り、アパレルショップのファンを増やしましょう。
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