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「販促物の印刷加工や組み立ての現場では、どのように品質管理をしているのだろう?」と思うことはありませんか?
品質管理の手法を知っておくことは、発注でよくある失敗の防止に役立ちます。本記事では、販促物の印刷や組み立ての工程でおこなわれる品質管理の手法をまとめました。
イメージに近い販促物を製作するために、ぜひご一読ください。なお販促物の製作においては、品質管理を把握するだけでなく製作会社選びも重要です。
販促特化サイト「ハンソクエスト」では、店舗や展示会・イベントなどに効果的な販促物と合わせて製作会社も紹介しています。閲覧はすべて無料ですので、以下からお気軽にご覧ください。
販促物の印刷・加工における2つの検品
販促物の印刷や加工では、以下2つの検品を実施しています。
No. | 種類 | 概要 |
---|---|---|
1 | 刷り出し検査 | 本番印刷の前に、色味や濃淡を調整するために試しに印刷すること |
2 | 抜き取り検査 | 本印刷の途中で1枚だけ抜き取って検査すること |
それぞれの検査について、詳しく紹介します。
検品1. 刷り出し検査
刷り出し検査は、本番印刷の前に試しで印刷しておこなう検査です。刷り出し検査では、最初から印刷の品質がイメージどおりになることは、ほとんどありません。
イメージに近づけるために、規定の枚数ごとにチェックをします。印刷工場によってルールは異なりますが、数十枚、もしくは数百枚の単位でおこなわれることが一般的です。
- 印刷
- 検査
- 調整
上記の作業を繰り返して、完成品へ近づけていきます。
検品2. 抜き取り検査
抜き取り検査では、印刷物を定期的に1枚だけ抜き取って確認します。抜き取る間隔は製造現場によって異なりますが、数十枚から数千枚の間隔で実施することが一般的です。
印刷では、不良が1つあると、その前後にも同じ不良が発生している傾向があります。もし、途中で抜き取り検査を行わないまま印刷を進めてしまうと、たくさんの不良が発生するかもしれません。
結果、印刷のやり直しが必要になるケースが考えられるため、抜き取り検査は欠かせない工程です。
販促物のセットにおける3つの検品
販促物のセットとは、梱包・取扱説明書などを同封し、納品できる状態に仕上げる工程です。セットでは、以下3つの検品を目視でおこないます。
No. | 種類 | 概要 |
---|---|---|
1 | 数量管理 | パーツごとに、使用する数量分の員数があるかカウントすること |
2 | 目視検品 | 間違った組立や異物混入がないか、人の目で確認すること |
3 | 重量検品 | 重量計を用いてパーツの過不足がないか確認すること |
では、それぞれ解説します。
検品1. 数量管理
数量管理は、パーツの過不足を防ぐための検品です。
- 作業前の品出し
- 作業中の使用数
- 完成品の生産数
上記などの数値の履歴を、管理表やチェックシートに記入しながら作業を進めていきます。
数量管理では、数が多くても少なくても問題です。検査したセットにパーツが多く入っていると、他のセットでパーツが不足しているかもしれません。
逆にパーツが少ないと、販促物を指定通りに組み立てられず困ってしまいます。数量管理でパーツの数を確認することで、組立時のトラブルを防止できます。
検品2. 目視検品
製品や部品の品質をチェックする検品を、目視検品といいます。検査装置が製品の検査を済ませたあとに、目視検査を実施するパターンが一般的です。
明らかな不具合は機械でも判別できますが、細かなキズや色のかすれなどを機械ですべて検知することは困難です。
細部まで一定の品質を保つために、人の目でおこなうチェックは重要です。
検品3. 重量検品
重量検品では、重さを量る「重量検査機」を用いて、基準の重量から外れた製品を除外します。重さを量ることで、以下の不備を見つけます。
- 部品が揃っていない不良品
- 指定した数以上の部品が入れられた不良品
- 必要な梱包ができていないセット
不備のある製品の発送を防ぎ、クレームや事故をより防止する検品です。なお、販促POPの製造工程については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
販促物の製作依頼で完成をよりイメージに近づける2つのポイント
販促物の製作依頼で完成をよりイメージに近づけるポイントには、以下2つがあります。
- 目的・ターゲットを明確にしたうえで製作会社へ共有する
- 工程ごとにチェックをおこなっている製作会社を選ぶ
それぞれのポイントを解説します。
ポイント1. 目的・ターゲットを明確にしたうえで製作会社へ共有する
まず、目的・ターゲットを明確にし、そのうえで製作会社へ共有しましょう。目的・ターゲットが明確になっていれば、製作会社は製品に対する提案やアドバイスをしやすくなります。
もし、企画そのものが漠然としているのであれば、正直に伝えることがおすすめです。製作会社によって、企画からサポートを受けられることがあります。
ただ、最初からすべてを依頼するとコストがアップしやすいため、ある程度は考えておくことがベターです。
ポイント2. 工程ごとにチェックをおこなっている製作会社を選ぶ
2つ目のポイントは、工程ごとにチェックをおこなっている製作会社を選ぶことです。販促物の製造は、たくさんの工程を経て完成します。
- 印刷後の加工はイメージどおりに仕上がっているか
- 納品見本は要望どおりの形になっているか
上記のような確認を各工程でチェックすることで、発注者と製作会社の完成イメージを近づけられます。手間に感じることがあるかもしれませんが、製造においては確認なしでイメージどおりに仕上がることのほうが稀です。
完成をよりイメージに近づけるためには必要な工程と、捉えておきましょう。なお、製作を依頼する際のチェックポイントについては以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
販促物の製造における品質管理の手法を知ったうえで依頼しよう
販促物の製作現場では、品質管理のために何度も検品をおこなっています。たくさんの工程があるため、こまめに確認することでイメージに近い製品ができあがります。
本品質管理の重要性を理解しイメージどおりの販促物を完成させ、売上アップを目指しましょう。なお販促物の製作においては、品質管理を把握するだけでなく製作会社選びも重要です。
販促特化サイト「ハンソクエスト」では、店舗や展示会・イベントなどに効果的な販促物と合わせて製作会社も紹介しています。閲覧はすべて無料ですので、以下からお気軽にご覧ください。
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