「販促の事例が知りたい」
「販促の事例を参考にして、自社での施策に活かしたい」
このようにお考えではありませんか?そこで本記事では、以下について解説します。
<本記事でわかること>
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ターゲットに刺さる販促アイデアを見つけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
もし、「販促のアイデアが浮かばない」とお悩みの場合は、販促の専門家に相談するのがおすすめです。
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販促(販売促進)とは
販促とは、商品やサービスの購買を促すことです。キャンペーンの実施や販促物の配布など、多数の手法があります。
ただ、やみくもに販促を実施しても狙った成果は得られません。
販促の目的を設定しターゲットのことを理解したうえで、過去の成功事例も参考にするのがおすすめです。
販促アイデア・キャンペーン事例16選
- 什器活用でブランディングした「アイセイ薬局」
- AI活用により新たなPOPを制作した「キリンビバレッジ」
- 人気アニメとカップ麺をコラボした「日清食品」
- 家具の定額サービスを開始した「無印良品」
- LINE経由でEC売上を伸ばしたコスメブランド「SABON」
- Googleマイビジネスの一括管理でコスト削減したスーパー「ベルク」
- アプリ活用で店舗の混雑状況を見える化した「ナノ・ユニバース」
- アパレルブランドとのノベルティを配布した「コカ・コーラ」
- クラウドファンディングで注目を集めた「串カツ田中」
- SNSでの参加型キャンペーンを実施した「ロッテ」
- 消費者のニーズに応え商品数を増やした「BÉLAIR LAB」
- 商品の材料だけが当たるキャンペーンを実施した「亀田製菓」
- ポップアップストアで限定商品を発売した「森永乳業」
- 生成AIを利用し広告を制作した「パルコ」
- ゲームとコラボし景品をプレゼントした「ダイドードリンコ」
- すぐに抽選結果がわかるSNSキャンペーンを実施した「ローソン」
ここで、売上を伸ばした施策や注目を集めた販促事例を紹介します。
事例1. 什器活用でブランディングした「アイセイ薬局」
株式会社アイセイ薬局は、店舗に並べる什器の活用でブランディングに成功しました。同社が課題としてあげていたのは、業界における他店との差別化です。
そこでアイセイ薬局は、健康情報の発信に力を入れます。
什器を活用して健康にまつわる情報を発信しつつ、関連商品を取り扱う企画物販を実施しました。
この取り組みにより患者とのコミュニケーションが円滑になり、他店との差別化を図ることに成功しました。
事例2. AI活用により新たなPOPを制作した「キリンビバレッジ」
ここでご紹介するのは、AIを活用して販促物を制作した、キリンビバレッジ株式会社の事例です。
同社は商品POPの制作にあたり、「マンネリ化から抜け出し顧客へ刺さる訴求がしたい」と考えていました。
そこで活用したのがAIです。SNS投稿から消費者の行動や感情をAIが自動分析し、分析結果をPOPデザインへ反映させました。
結果として、消費者に響く訴求やデザインを活かした販促物の制作を実現します。さらに、導入前は数ヵ月かかっていた制作期間を、導入後は約1ヵ月まで短縮しました。
事例3. 人気アニメとカップ麺をコラボした「日清食品」
食品加工会社の「日清食品株式会社」は、2021年10月に人気アニメとのコラボ限定商品を発売しました。
コラボしたのは、当時の大人気アニメ『鬼滅の刃』です。
このキャンペーンは、同社のカップ麺『日清のどん兵衛』『日清焼きそばU.F.O.』の45周年を記念する特別企画です。
SNSの公式アカウントをフォロー&リツイートすることで、当選者に限定グッズがプレゼントされる施策も同時に行われました。
・参考記事:https://www.nissin.com/jp/news/9978
事例4. 家具の定額サービスを開始した「無印良品」
小売業を展開する株式会社良品計画は、2020年7月に家具の月額定額サービスを開始しました。
「必要なモノを必要な期間だけ利用する」といった、モノへの新しい価値観に対応すべくはじめたサービスです。
顧客は1〜4年までの4つのプランから利用期間を選択します。また終了後は、買い取り・契約延長・返却の3つから使い道を自由に選べます。
店頭で商品を売るという形にとらわれず、時代に合わせたサービスを展開しようとする同社の姿勢が垣間見える施策です。
事例5. LINE経由でEC売上を伸ばしたコスメブランド「SABON」
イスラエル発のコスメブランド「SABON」は、LINEを活用した施策に取り組みました。
実店舗へ訪れた顧客にLINE公式アカウントへ「友だち追加」をしてもらい、コミュニケーションを図ります。
送信するメッセージは
- 顧客情報・購入履歴に合わせる
- ブランドの世界観を訴求する
など、配信内容に工夫をこらしている点も特徴的です。
他にも、オンライン接客やバーチャルストア開設といった独自のサービスを展開し、顧客満足度の向上に努めています。
同社の施策は功を奏し、EC売り上げのうち約3割がLINE経由という結果をもたらしました。
事例6. Googleマイビジネスの一括管理でコスト削減したスーパー「ベルク」
食品スーパーマーケットを運営する株式会社ベルクは、Googleマイビジネスを一括管理できるツールを導入しました。
Googleマイビジネスとは、Googleのサービス(※)上で顧客とコミュニケーションが取れたり店舗情報を載せたりできるツールです。
(※Googleマップ、Google検索など)
ツールの導入によりマップ情報や口コミの分析をズムーズに行い、顧客満足度の向上を目指しています。
また、Googleマイビジネスだけでなく、各SNSの店舗アカウントを一括管理できるようになったことで、コストの削減にも繋がりました。
事例7. アプリ活用で店舗の混雑状況を見える化した「ナノ・ユニバース」
アパレルショップを展開する「ナノ・ユニバース」は、公式アプリ上で店舗の混雑状況を見える化するサービスを導入しました。
コロナ禍で感染対策が求められる中、来店前に店舗内の混み具合を確認できるようにしたのです。
公式アプリでは15分ごとに混雑状況が更新されます。また、前後の時間帯と合わせて表示することで、相対的な混み具合が把握できる仕様です。
「安心してショッピングしてもらいたい」という同社の思いが込められており、顧客体験の向上にもつながる施策となっています。
事例8. アパレルブランドとのノベルティを配布した「コカ・コーラ」
清涼飲料の製造・販売を手掛ける日本コカ·コーラ株式会社は、人気ブランドとコラボしたノベルティを配布しました。
コラボしたのは、アパレルブランドBEAMSの協業ビジネスブランドである『BEAMS DESIGN』です。
ペットボトルのラベルに付いているバーコードを集めて応募すると、希望する限定グッズが必ずもらえるというキャンペーン内容です。
日頃から愛用している顧客はもちろんのこと、『BEAMS DESIGN』のファンも新規顧客として見込める施策でした。
本事例のように「新規顧客の獲得が期待できる施策を実施したい」と考えている場合は、ハンソクエストにご相談ください。
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事例9. クラウドファンディングで注目を集めた「串カツ田中」
外食チェーン店を展開する株式会社串カツ田中ホールディングスは、タレントが参加したクラウドファンディングで注目を集めました。
同社は、クラウドファンディングでリターンを用意しています。その一つが、期間限定で命名権を獲得できるネーミングライツの購入です。
ネーミングライツを購入したタレントは、期間限定で全国の店舗メニューなどに自身の名前が記載されました。
期間限定メニューやノベルティのプレゼントなども企画され、SNS上でも話題になりました。
事例10. SNSでの参加型キャンペーンを実施した「ロッテ」
菓子やアイスクリームなどの製造・販売を手掛ける株式会社ロッテで実施したのは、既存の商品を活用した販促施策です。
同社では「#禁断の雪見トースト」と銘打ち、公式サイトの特設ページでアレンジレシピを紹介しました。
いずれも簡単に作れるものばかりで、ついつい真似したくなるレシピです。同時に、SNSを活用した参加型キャンペーンも実施しました。
フォロワーの投稿によって商品の魅力がさらに拡散され、参加型キャンペーンの長所を見事に活用した施策です。
事例11. 消費者のニーズに応え商品数を増やした「BÉLAIR LAB」
ロート製薬株式会社では、ルームフレグランスのサブスクリプションサービス「BÉLAIR LAB(ベレアラボ)」を運営しています。
同サービスでは、消費者の声に着目した施策を実施しました。
従来は9種類のなかから好きな香りを選べる仕組みでしたが、香りを17種類に追加しています。
「香りを増やしてほしい」という消費者からの声を受けて、種類を増やしました。
サービスの継続率は7割を超えており、消費者のニーズを反映させて成功した施策です。
事例12. 商品の材料だけが当たるキャンペーンを実施した「亀田製菓」
亀田製菓株式会社が実施したのは、米菓「ハッピーターン」に使われている粉をプレゼントする企画です。
2023年にキャンペーンを実施したところ、X(旧Twitter)で2.7万の「いいね」を獲得しました。
ハッピーターン史上初、”粉”だけ当たります
— ハッピーターン【公式】 (@happyturnkameda) May 15, 2023
詳細はこちらhttps://t.co/SN1hJoVNFX pic.twitter.com/itL8VIbr8E
反響が大きかったため、翌年の2024年も同様のキャンペーンを実施しています。
誰でも楽しめる「ハッピーパウダー」と大人向けの「ハッピースパイス」を用意し、大人への訴求を強化しました。
事例13. ポップアップストアで限定商品を発売した「森永乳業」
森永乳業株式会社のコーヒーブランド「マウントレーニア」では、商品のプロモーションとしてお香を販売しました。
同ブランドの一部商品に使われている「アロマ製法」のアピールが狙いです。
感染症の流行が収まるなか、お香の販売にあたりポップアップストアを展開し、生活者にリアルな体験を提供しました。
通行人の目に止まって商品のファン以外も来店し、商品の認知度を上げた事例といえます。
事例14. 生成AIを利用し広告を制作した「パルコ」
商業施設「パルコ」では、生成AIを使ってホリデーシーズンの広告を作成しました。
実在するモデルを使わずにビジュアルを作成し、ナレーションや音楽にも生成AIを活用しています。
なお、生成AIとは新たにコンテンツを作成できる人工知能のことです。
広告制作に最先端の技術を取り入れた新たな試みが評価され、デジタルメディア協会が主催する「AMD Award」で優秀賞を獲得し、話題を呼びました。
事例15. ゲームとコラボし景品をプレゼントした「ダイドードリンコ」
飲料メーカー「ダイドードリンコ株式会社」は、ゲーム「モンスターハンター」とコラボした施策を行いました。
実施したのは、対象商品についているQRコードを読み取って応募すると、抽選で限定グッズが当たるキャンペーンです。
応募するにはLINE公式アカウントを友だち追加する必要があります。
LINEの公式アカウント登録を促せて、中長期的にお知らせを受け取ってもらいやすい施策です。
事例16. すぐに抽選結果がわかるSNSキャンペーンを実施した「ローソン」
コンビニエンスストアの「ローソン」では、抽選結果がすぐにわかる「インスタントウィン」という施策をX(旧Twitter)で開催しました。
今日の気分はどれですか♪#チルド飲料無料 のチャンス(^^)
— ローソン (@akiko_lawson) July 16, 2024
1)このアカウントをフォロー
2)この投稿をリポスト
3)抽選で毎日1万名様に無料券!結果は自動でお知らせ#ローソン
上記のポストに限らず、ローソンではスイーツやカップ麺など、さまざまな商品を対象にキャンペーンを実施しています。
応募にはフォローとリポストが必要です。本事例はフォロワーの増加や商品の認知度アップにつなげた施策といえます。
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成功事例から見る販促の主な施策13選
No. | 項目 | 概要 |
1 | マス広告 | テレビ、新聞、雑誌、ラジオに広告を出稿する |
2 | チラシのポスティング | 各家庭へチラシを投函したり、折り込みチラシを配布したりする |
3 | インターネット広告 | インターネット上に広告を出稿する |
4 | のぼり | 店舗周辺にのぼりを出す |
5 | SNS・Webサイト運用 | 公式SNSやキャンペーン専用のWebサイトなどを運用する |
6 | ノベルティの配布 | 消費者にノベルティを配布する |
7 | 実演販売 | 実際に商品を使用して価値をアピールする |
8 | スタッフの教育 | 適切な接客が行えるようスタッフを教育する |
9 | 定期的なキャンペーンの実施 | 割引セールなどを定期的に実施する |
10 | ポイントカードの発行 | ポイントを貯めることで値引きできる |
11 | メルマガの配信 | 得られた顧客情報をもとにメルマガを配信する |
12 | スマートフォンのアプリ | お得情報やクーポンを発行する |
13 | ダイレクトメール | ダイレクトメールでお得情報やクーポンを発行する |
販促効果が期待できる主な施策としては上記が挙げられます。
しかし、なんとなくで施策を選ぶのではなく「認知度を上げたい」などの目的に合った施策を選ぶことが大切です。
紹介した施策は以下の記事でさらに詳しく解説していますので、自社の目的に合った販促を行うためにも、ご覧ください。
販促を成功させる3つのポイント
ここからは、販促を成功させる3つのポイントについて確認していきましょう。
- 目的・ターゲットを明確にする
- 定量調査だけでなく定性調査も行う
- 仮説・検証する
では、それぞれ詳しく解説します。
ポイント1. 目的・ターゲットを明確にする
販促を実施する際は、目的・ターゲットを明確にしましょう。目的の違いによって、打つべき施策が変わるからです。
また、販促を行う上ではターゲットを明確にしておくことも欠かせません。なぜなら、ターゲットが曖昧なままでは適切な手法が選べず、狙った効果を得られない恐れがあるからです。
年齢や性別、家族構成などターゲットを具体的に設定し、ターゲットに刺さる販促を選ぶことが重要です。
ポイント2. 定量調査だけでなく定性調査も行う
消費者について深く知るために、定量調査だけでなく定性調査も行いましょう。
Web上や会場で行うアンケートなど、定量調査は重要です。定量調査では、調査結果が数字や量で明確に表れやすいという特徴があります。
定量調査の例は、下記のとおりです。定量調査の例
- その場ですぐに答えやすい質問を行う街頭でのインタビュー
- 新製品の試供品を自宅に送り、対象者から感想や評価をもらうホームユーステスト
定性調査とは、数値では測れない生活者の「感情」や「理由」などを探るために行う調査方法です。生活者のニーズや行動に至った理由などを把握しやすいという特徴があります。
以下に、定性調査の例を記載します。定性調査の例
- ユーザーが実際に商品を手に取るまでの過程を観察する行動観察調査
- さまざまな属性(年齢・性別・職業など)のモニターに自由な発言をしてもらうグループインタビュー
どちらかだけを行うのではなく、定量調査と定性調査を併用して消費者をさらに理解しましょう。
ポイント3. 仮説・検証する
ただ販促を実行するだけでなく、仮説を立てて検証することが大切です。行った施策を分析し、より結果を出すためのアイデアを探しましょう。
検証する項目の一例は、下記のとおりです。
- ターゲットや市場のニーズを適切にとらえていたのか
- どの施策にどれくらいの金額を投資するのが良かったのか
- 販促のタイミングはベストだったのか
PDCAサイクルを回すことで、自社にとって最適な販促手法を見つけやすくなります。仮説と検証を繰り返し、最善案を探しましょう。
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事例を参考にして売上アップにつながる販促を仕掛けよう
<本記事のまとめ>
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さまざまな販促施策がありますが、大切なのは消費者に寄り添った訴求をすることです。消費者の声も参考にして、売上アップにつながる販促を仕掛けましょう。
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