自社でもD2Cブランドをスタートさせたいと思うものの、
「詳しい手順がわからない」
「何をしていいのかがよくわからない」
とお悩みではありませんか?
近年はD2Cが注目されており、化粧品や食品などさまざまなD2Cブランドを目にするようになりました。
そこでこの記事では、
- D2Cブランドの始め方
- 成果を出すためのポイント
といった内容について詳しく解説します。D2C事業を成功させるためにもぜひ参考にしてください。
D2Cブランドの始め方9ステップ
D2Cブランドをスタートさせる際には、主に上記のような流れで作業が進められます。ひとつずつ詳しく解説します。
- 市場・顧客ニーズを調査する
- ブランドコンセプトを決める
- 商品を企画する
- 製造する工場を決める
- 事業や資金の計画を立てる
- 商品を制作する
- 世界観を伝えるための販売チャネルを決める
- 集客方法を考える
- 販売を開始する
1. 市場・顧客ニーズを調査する
始めに行いたいことは、市場や顧客ニーズの調査です。
せっかく商品やサービスを開発しても、需要がない商品では売れないため、最初にニーズの有無を調査する必要があります。
ニーズの調査方法には、
- アンケート調査
- インタビュー調査
- 行動視察調査
- SNS調査
などの方法が挙げられます。
上記の調査はそれぞれ特徴が異なるため、複数の方法を組み合わせることで、商品開発に活かしやすい意見を得られるでしょう。
なお具体的な調査内容や調査方法については、以下の記事で詳しく解説しています。調査時のポイントなども紹介していますので、あわせてご一読ください。
>>ニーズ調査とは?目的から収益につなげる4つのポイントなど全知識を紹介!
2. ブランドコンセプトを決める
調査の実施後は、ブランドコンセプトを決定します。
D2Cブランドにおいてブランドコンセプトが特に重要な理由は、消費者は商品の誕生背景や世界観によって購入の有無を決定するためです。
D2Cブランドの主なターゲットであるミレニアル世代は、SNSで情報を集めブランドコンセプトに共感することで、購入に至る傾向にあります。
ミレニアル世代とは 1980年から2000年くらいまでに生まれた世代のこと。幼少期からパソコンや携帯電話に馴染みがあり、ITスキルが高いとされている。 |
明確なブランドコンセプトがない場合は、ブランドの魅力が伝わりにくくなり、思ったように売上が伸びないケースもあります。
「何を届けたいのか」「どんなブランドにしたいのか」といった項目について検討し、明確なブランドコンセプトを決定しましょう。
3. 商品を企画する
STEP1と2を済ませたら、ここで商品の企画に入ります。
商品企画の際は、調査内容やブランドコンセプトを意識し、全体のコンセプトからずれない商品を企画することがポイントです。
たとえ多くのニーズがあっても、せっかく決めたコンセプトや世界観からずれてしまうと、消費者は魅力を感じなくなり離れていってしまいます。
企画中は、「コンセプトからずれていないか」をこまめに確認してみることがおすすめです。
4. 製造する工場を決める
D2Cでは企画から製造に至るまですべての工程を自社で行うため、製造工場の決定も重要な作業のひとつです。
工場によって特徴はさまざまです。そのため、自社の要望に合う商品開発ができるのか慎重に判断する必要があります。
複数社で迷った場合は、
- 商品の仕上がりの丁寧さ
- 品質の良さ
- コスト
- 改良に付き合ってもらえるか
などの点に注目するとよいでしょう。
5. 事業や資金の計画を立てる
工場が決まったら、事業や資金の計画を立てていきます。
事業や資金の計画が不明確だと、後から資金難に苦しむようなトラブルが発生しやすくなります。
特に資金面は今後事業を続けていく上で重要なポイントとなるため、無理のない計画を立てておきましょう。
6. 商品を制作する
次に、実際に商品を制作していきます。
世界観やブランドコンセプトがいくら魅力的でも、商品の質が低ければ消費者が離れる原因となります。
立てた計画に沿って、質の高い商品を制作することがポイントです。
7. 世界観を伝えるための販売チャネルを決める
販売チャネルとは 商品やサービスを流通させるための経路のこと。ECサイトや実店舗などさまざまな販売チャネルがある。 |
商品の制作に取り掛かったら、合わせて販売チャネルも決めておきましょう。D2Cでは、楽天市場やAmazonのようなモール型のECサイトは利用せず、
- 自分のECサイトや商品サイト
- リアルの店舗
などの自社に合った販売チャネルを選びます。
販売チャネルを決める際に最も重要なポイントは、「ブランドの世界観を表現できるかどうか」です。
先述の通り、D2Cブランドでは世界観の共有方法がポイントとなります。販売チャネルで迷った際には、
- 費用
- 競合が使用している販売チャネル
- ターゲット
などに注目して決めるとよいでしょう。
なおD2C事業におすすめのプラットフォームについては、以下の記事で詳しく紹介しています。有名なプラットフォームの特徴などを解説しているため、ぜひ参考にしてください。
>>D2CにおすすめのECプラットフォーム5選│成功させるコツも伝授
8. 集客方法を考える
商品を販売するためには、集客方法も検討する必要があります。
魅力的な商品や世界観のショップを作っても、誰もお店を見てくれる人がいなければ商品を売ることはできません。
作ったショップに人を集めるには、マーケティングが必要となります。
D2Cブランドのマーケティング手法さまざまです。メルマガやSNSはもちろん、YouTubeなどの動画やインフルエンサーを起用した宣伝も効果的です。
上記のようなマーケティングの手法については以下の記事でより詳しく紹介していますので、あわせてご一読ください。
>>D2CにおすすめのECプラットフォーム5選│成功させるコツも伝授
9. 販売を開始する
商品の製造や販売チャネルの決定・集客方法まで決まったら、最後に商品の販売を開始します。ただ販売開始後は、アフターフォローやサポートなどのきめの細かな作業が必要となります。
販売をゴールとするのではなく、ぜひ継続して購入されるブランドづくりを目指してください。
なお自社でD2Cを始めることが難しい場合は、上記の作業をまとめて依頼できるサービスも存在します。
D2Cブランドの立ち上げから成果へつなげるための3つのポイント
ブランド立ち上げから成果へつなげるためには、上記の3つのポイントを意識することで、成果を得やすくなります。
- 市場や顧客のリサーチを行う
- 具体的なKPIを設定しておく
- 効果測定して仮説・検証を繰り返す
では、それぞれ詳しく解説します。
1. 市場や顧客のリサーチを行う
ひとつ目は、市場や顧客のリサーチを行うことです。せっかく良い商品やサービスを生み出しても、消費者からのニーズがなければ意味がありません。
そのため、まずは顧客のニーズを把握し自社が提供できることを検討します。市場や顧客のリサーチ手法は多様なため、適切な方法で調査することがポイントです。
日常の出来事が投稿されるSNSは、消費者の生の声を把握しやすい調査媒体です。ただ、情報量が多く分析に時間を要することが課題のひとつ。
そこで効率的にリサーチするなら、ソーシャルリスニングツールの活用がおすすめです。
SNS解析サービス「AIGENIC」は、AIが自動で分析するサービスです。今まで気がつけなかった顧客のニーズを、低コストで調査できます。
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2. 具体的なKPIを設定しておく
KPIとは KPIとは「Key Performance Indicator」の略称。目標達成のために実行すべきプロセスが、適切に行われているか評価するもの。 |
具体的なKPIの設定も、D2Cの成功において重要なポイントのひとつです。
一般的に、消費者にブランドを認知してもらいブランド力を高めるには、ある程度の時間を要します。
目標に近づくためにはKPIを数値で設定し、各目標にどれほど近づいているか確認しながら進めることがおすすめです。
たとえば、
- 平均注文数
- 売上高
- 解約率
- 売上総利益
といった項目についてKPIを定め、確認しながら作業を進めるとよいでしょう。
3. 効果測定して仮説・検証を繰り返す
ただ目標を設定するだけでなく、効果測定し検証・仮説を繰り返すことも重要です。D2Cでは「ブランドの世界観」の共有が大きなポイントとなります。
しかし、企業側が考えた世界観を顧客に一方的に押し付けてはなりません。
顧客が共感できるブランドをつくるためには、具体的な数値でKPIを設定し効果測定することが重要です。
それにより、顧客のニーズを取り込んだ世界観の創造につながります。
D2Cブランドの立ち上げに成功して業績アップを目指そう!
この記事では、D2Cブランドの始め方や成果を出すためのポイントについて紹介しました。D2Cブランドは、製造から販売までをすべて自社内で行います。
そのためブランドを始める際には、事前のリサーチや準備・情報収集が欠かせません。ぜひこの記事を参考にして、D2Cブランドの準備を行ってみてください。
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