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「意識調査ってどんなことをするのかな?」
「意識調査とアンケート調査は何が違うの?」
と考えていませんか?意識調査は、商品やサービスに対する個人の意識や心理状態について調べること。
この記事では、
- 意識調査の概要
- 意識調査とアンケート調査の違い
- 意識調査の流れ
- 意識調査の方法
などの項目を詳しく解説します。消費者の本音を把握できれば商品開発・改善のヒントを見つけられるはず。
より良い商品・サービスを消費者へ提供するためにも、ご一読ください。
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意識調査とは
まずは、意識調査の概要や目的について解説します。
意識調査とは
<意識調査とは>
消費者意識の把握のために行う調査のこと。商品やサービスに対する個人の意識や心理状態の把握を目的とする。 |
意識調査とは、主に消費者の意識を把握するために行われる調査のことです。
商品やサービスに対する個人の意識や心理状態について調べることで、数字では表現できない消費者の心理を把握します。
調査では、主に
- 商品やサービスの購入理由やきっかけ
- 会社やブランドに対するイメージ
- 商品やサービスに対する満足度
などを質問をすることで、消費者の本音を引き出します。
意識調査をする目的
意識調査の目的は、商品・サービスに対する現状や改善点を把握することです。
意識調査では、商品を知ったきっかけや良いと感じた理由についてなど、数量や割合では判断できない個人の意識を調査します。
「どのように」や「なぜ」を質問することで、数値では表現できない価値観や個人の具体的な意見を把握できるのです。
意識調査で把握した個人の意見は、商品開発・改善のヒントにつながります。
「はい/いいえ」で回答できる質問ではわからない詳しい理由を把握することで、今まで気が付けなかった視点の発見にもつながるでしょう。
意識調査とアンケート調査の違い
<意識調査とアンケート調査の違い>
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意識調査とアンケート調査は、調査によって明らかになることが異なります。
意識調査を含む定性調査は、個人の感情や意見などの、数量では表わせない「なぜ?」の部分を調べる調査です。
一方アンケート調査などの定量調査では、数値などで表される「なに?」の部分を調べます。
定性調査では以下のように、数量などでは表現できない「回答の意味」や「行動の理由」を問う質問を行います。
<質問例>
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もちろんアンケート調査であっても、記述式の質問を加えるなどの方法によっては、定性調査のように「なぜ」を知ることも可能です。
ただ意識調査とアンケート調査は目的が異なるため、目的に応じて柔軟に使い分けることが重要と言えます。
消費者に意識調査をする方法STEP5
<意識調査の方法>
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消費者に意識調査をする方法は、上記の5ステップです。調査と聞くとまず質問の作成を思い浮かべるかもしれません。
ですが調査の実施決定後には、調査の目的や対象をまず決めましょう。
目的や対象が定まっていないまま調査を行うと、質問を考える際に具体的な項目を定めにくくなってしまいます。
調査をより効果的なものにするためにも、調査の目的と対象を明確に決めることが重要です。
また意識調査の実施後には、結果の集計と分析を必ず実施します。ただ調査を行っただけにならないよう、結果の集計と分析・共有を忘れずに行いましょう。
消費者へ意識調査する方法3選
<意識調査をする3つの方法>
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消費者へ意識調査を行うには、主に上記の3つの方法があります。ここでは、3つの方法の特徴について解説します。
1. アンケート調査
アンケート調査は、複数の人に同じ質問をしデータを集める調査のこと。調査の目的は、実態把握や仮設の検証などです。
商品やサービスの販売前に市場の傾向を把握したり、販売後に発生した問題解決の方法を探ったりするために行われます。
調査の実施方法は、事前に質問が印刷されたアンケート用紙に回答を記入する方式で行われることが一般的です。
その他にも
- 会場調査:調査対象者を会場に集めて商品の評価などをしてもらう
- ホームユーステスト:サンプル品を調査対象者の自宅に送り使ってもらう
- 電話調査:調査対象者に電話をして意見を聞く
などの方法で行われることもあります。
また回答方法は、選択肢を選ぶ・簡単な文章を記入するなどのシンプルなものが多いため、回答を集めやすいことがメリットです。
2. インタビュー調査
インタビュー調査は、その名の通りインタビューによって消費者の意見やデータを収集する調査です。
インタビュー調査にも様々な種類があり、
- 街頭インタビュー(街頭調査):インタビュアーが路上でインタビュー調査を行う
- グループインタビュー:5〜6人程度の調査対象者に対してインタビュアーは1人
- デプスインタビュー:調査対象者とインタビュアーが1対1で行う
などがあります。
上記の3つの調査方法の中では、対象者とインタビュアーが1対1で調査を行うデプスインタビューは最もコストを必要とする調査方法です。
デプスインタビューには、単にコストを必要とするだけでなくじっくりと消費者の本音を引き出せるメリットがあります。
ただ基本的には街頭インタビューやグループインタビューを行い、デプスインタビューは必要に応じて実施されるケースが一般的です。
3. Webリサーチ・SNSリサーチ
消費者の意識調査には、WebリサーチやSNSリサーチなども存在します。
Webリサーチと聞くと、Web上で対象者にアンケートに回答してもらう調査を思い浮かべるかもしれません。
ですが口コミサイトやブログなどから、消費者の声を調べることもできます。
またSNSリサーチは、InstagramやTwitterなどの投稿を解析し、消費者の意見やニーズを把握する調査のことです。
アンケート調査では、消費者の本音を引き出すために工夫が必要です。
ですが、SNSには消費者の生の声が投稿されているため、消費者の率直な意見から課題や改善点を見つけやすくなります。
なお、SNSリサーチは「SNS調査ツール」を使用して行うと便利です。以下の記事では、おすすめのソーシャルリスニングツールを13個紹介しています。
調査したい媒体に合ったツールやツールの特徴を詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。
>>SNS調査はこれで解決!ソーシャルリスニングツールおすすめ13選
消費者意識を調査するためのアンケート例文
<アンケート例>
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消費者意識をアンケートにて調査する際は、上記のような購入の理由やきっかけを問う質問をすると、目的に応じた回答を得やすくなります。
アンケートと聞くと、選択式の質問を思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし「はい/いいえ」で答える質問では回答の理由を表現しづらいため、せっかくアンケート調査を行っても、消費者の意識までは確認が難しくなることもあります。
意識調査をする際は、購入の動機や理由などを記述式の質問にすることにより、具体的な消費者意識がわかりやすくなるでしょう。
消費者の本音を引き出す意識調査のポイント4つ
<意識調査の4ポイント>
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意識調査では現状を理解するため、なるべく消費者の本音を引き出すことが重要です。ここで、4つのポイントについて解説します。
1. 目的を明確にしておく
調査の目的を明確にしておくことは、意識調査をする際に最も重要なポイントです。先述の通り、調査をする目的がぼんやりとした状態だと、具体的な質問内容が定まりません。
調査を行う目的と聞くと難しく感じるかもしれませんが、以下の例のように、「調査を行ってどうなりたいのか」を考えてみてください。
<消費者意識調査の目的例>
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たとえば「顧客満足度アップ」を目的とする場合にした場合。調査では顧客の不満や、商品やサービスに対する改善点についての質問をする必要があります。
またアンケート用紙でのアンケートを想定していても、設定した目的によっては、街頭調査やWebリサーチなど異なる方法での調査が効果的な場合もあります。
意識調査によって消費者の本音を知るためには、はじめに調査のゴールを設定しましょう。
2. 質問を厳選する
質問を厳選することも、調査で消費者の本音を知るための重要なポイントの1つです。
様々な回答が欲しいと、つい質問事項を多く用意してしまうかもしれません。ですが、質問が多すぎると、途中で回答が嫌になってしまう回答者がいることもあります。
質問は厳選したものだけを掲載し、質問の数が多くなりすぎないように注意してください。
特に記述式の質問は回答に時間がかかるため、回答者にとって大きな負担となります。質問の数は20〜25問を目安に用意すると良いでしょう。
3. 回答しやすい質問をする
質問を作る際にはできるだけ回答しやすい質問を作ることで、途中離脱や適当な回答を防ぐをことができます。
アンケートの質問には様々な種類があり、それぞれ異なった特徴が存在します。以下の表は、アンケートの4つの種類例と特徴をまとめたものです。
種類 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
自由回答 | 自由に回答させる(選択肢なし) | ・より詳しい情報を得られる |
選択肢回答 | 選択肢の中から最適なものを選ばせる | ・簡単に回答できる ・多くのデータを集めたい時に特に便利 |
単数回答 | 複数の選択肢の中から1つだけを選ばせる | ・集計しやすい |
複数回答 | 複数の選択肢の中から複数を選ばせる | ・集計にやや時間がかかる ・単数回答よりも回答しやすい |
アンケートの質問を考える際には、上記の種類を組み合わせて作るとバランスがよくなり、回答の本音を確認しやすくなります。
たとえば、理由を知りたいからと自由回答ばかりを並べると、回答の負担が大きくなり回答されにくいアンケートとなることが予想されます。
しかし、複数回答などの簡単に答えられる質問を入れることで回答者の負担が減り、より効果的な調査となります。
質問は調査の目的や知りたい内容に合わせて、回答しやすそうなものを組み合わせることが重要です。
4. 質問する順番を工夫する
質問の内容が決まったら、順番にも注目してみましょう。
最初から回答に時間がかかる質問や、難しい質問をすると「このアンケートは難しそうだな」と思われ、回答率の低下にもつながってしまいます。
「理由をなるべく多く聞かなければ」との考えから、1問目から記述式の質問をしたくなるかもしれませんが、前半には簡単な質問を並べると良いでしょう。
たとえば
- あなたの年齢を教えてください
- 来店に使用した交通手段を以下の選択肢から選んでください
- お住まいの地域をお選びください
といった質問を前半に並べることで、回答へのハードルが下がり、アンケートに答えやすくなります。
簡単に答えられる質問や選択式の質問を前半にして、記述式の質問は後半に並べると良いでしょう。
意識調査を活用して業績アップを叶えよう
<本記事のまとめ>
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この記事では、意識調査の概要やアンケートの質問例、調査で消費者の本音を引き出すポイントについて紹介しました。
意識調査は、行動の理由を問う質問を中心に行い消費者の心理を把握することが特徴です。
意識調査は、アンケートなどの定量調査ではわかりにくい消費者の本音を把握する際に役立ちます。
消費者の本音に迫る一方で、集計にある程度の手間や時間がかかるかもしれません。
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