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展示会は、自社の商品やサービスを多くの来場者へアピールできる機会です。一方、数多くの企業が出展しているなかで来場者を自社ブースへと呼び込むには、目的にあわせたパネル活用が重要です。
本記事では、展示会に必要なパネルの種類や作り方のコツをまとめました。展示会へ出展したい、たくさんの人に自社のブースへ来てほしいとお考えの方はぜひご一読ください。
なお、展示会で他社ブースト差をつけるために有効な販促物は以下でまとめていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
>>展示会におすすめの販促物について詳しく見てみる
展示会パネルは自社ブースへ集客するために重要な販促物
- 来場者の目を引くキャッチーな看板
- 商品の補足説明
- 企業ロゴやキャラクターの印象づけ
パネルは、看板から企業ロゴを使った自社アピールまで、さまざまな用途に活用できます。
展示の会場で見込み顧客を獲得するためには、まず自社ブースを認知してもらわなければなりません。さらに、興味を持った来場者を自社ブースに誘導できれば、商品・サービスを知ってもらう機会をつくれます。
どのシーンにおいても展示会のパネルは、営業ツールとして役立つアイテムです。自社にとっての展示会の目的やパネルの用途を明確にし、来場者を引きつけるパネルを製作しましょう。
【種類別】展示会でよく活用されるパネル8選
展示会で使用するパネルといえば、ポスターを厚みのあるスチレンボードに張り合わせた「スチレンパネル」が一般的です。しかし、他にも布製やPET製など、展示会に活躍するパネルがいくつかあります。
ここでは、以下8種類のパネルを紹介します。
No. | 種類 | 概要 |
---|---|---|
1 | スチレンパネル | ポスターにスチレンボードを貼り付けたパネル |
2 | 天吊POPパネル | 天井やブースの壁面から吊り下げるパネル |
3 | バックパネル | ブースの壁面に設置する布製の大型パネル |
4 | フェイクグリーンパネル | フェイクグリーンを施したパネル |
5 | 卓上スタンドパネル | 卓上サイズの立体的なパネル |
6 | 等身大パネル | 実物と同じサイズのパネル |
7 | 商談ブースパネル | 商談ブースを簡易的に設置するためのパネル |
8 | 感染症対策パネル | パーテーションとして使用するPET製パネル |
それぞれの特徴・活用例を見ていきましょう。
種類1. スチレンパネル
特徴 | ・展示会で最も活用されるパネル ・軽くて加工が簡単サイズが豊富 |
活用例 | ・商品のキャッチコピーの掲示 ・商品の補足説明 ・企業紹介 |
まずは、展示会で最も活用されるパネルとして、スチレンパネルを紹介します。スチレンパネルとは、ポスターを厚みのあるスチレンボードに貼り付けたパネルのことです。
軽くて加工が簡単なため、商品の形に合わせて切り取る加工もできます。特に以下2つの大型サイズは、遠くからでも目につきやすく、来場者を呼び込むための集客ツールとしておすすめです。
- A1サイズ(594×841mm):見開きの新聞くらいの大きさ
- A0サイズ(841×1189mm):A1サイズの2倍の大きさ
なお、パネルは印刷の表面加工によってイメージを変えられます。光沢感を出して高級感を出したり、ツヤを抑えたマットな印象にして落ち着いたイメージにしたりと、加工はさまざまです。
以下の記事で詳細を解説していますので、他ブースを差をつけたい場合にはぜひ参考にしてください。
種類2. 天吊POPパネル
特徴 | 吊り下げ型のため、壁面を傷つけない目線が高いため遠くからでも目につく |
活用例 | ・企業名のアピール ・企業理念の掲示 ・商品の看板 |
天吊POPは、展示ブースに吊るして飾るタイプの吊り下げ式のパネルです。目線の高い位置に設置できるため、遠くからでもブースを目立たせることができます。
パネルに企業名やロゴを印刷し、看板として活用する方法もおすすめです。ブースの壁面を傷つけないメリットがある一方で、ブースによっては吊り下げフックを使うことが難しい場合もあります。
また、事故を起こさないよう、落下を防止する対策をしたり、人が通る場所に吊り下げることは避けたりするなどの配慮が必要です。直前に慌てずに済むよう、自社のブースでどのような設置ができるか事前に確認しておきましょう。
なお、天吊POPパネルの詳細については以下でチェックできますので、お気軽にご覧ください。
種類3. バックパネル
特徴 | 大型サイズブースに統一感がでる |
活用例 | 企業ロゴを印刷し、ブースの背景として設置 |
バックパネルは、記者会見やインタビューの背景としても使われる大判のパネルを指します。背面を広く覆うため、ブースの雰囲気を瞬時に統一できます。
例えば企業のイメージカラーを使えば、来場者の印象に残りやすく認知度を高める効果が狙えます。ちなみにバックパネルの素材は、紙製から布製までさまざまです。
大型パネルは設置が大変というイメージがあるかもしれませんが、アルミパイプのスタンドで簡単に設置ができるバックパネルがあります。
- 設置の手間をかけずにブース背景を変えたい
- 他の展示会やイベントなどで繰り返し使いたい
上記の場合は、骨組みを広げて布製のパネルを取り付けるだけで設営・撤去ができる「イージーパックパネル」がおすすすめです。
簡単に組み立てられるだけでなく、繰り返し使うことができます。詳細は以下でチェックできますので、お気軽にご覧ください。
種類4. フェイクグリーンパネル
特徴 | ・壁面に立体的なグリーンを飾れるので、注目を集めやすい ・人工の植物のため手入れが不要 |
活用例 | ・ナチュラルな空間を演出 ・遠くの来場者にブースの存在を知らせる看板 |
壁一面にフェイクグリーンを飾れるパネルを、フェイクグリーンパネルと呼びます。上記画像のように、社名やロゴを型どったパネルと人工の植物を組み合わせて装飾するパネルです。
人工植物のため、水やりなどの手入れは必要ありません。加えて、壁への装飾のため限られたスペース内でも邪魔にならずにインパクトを残すことができます。
企業や商品にナチュラルなイメージを持たせたい方におすすめの装飾です。詳細は以下でご覧いただけますので、お気軽にチェックしてください。
種類5. 卓上スタンドパネル
特徴 | 自立スタンド型卓上の限られたスペースでもアピールできる |
活用例 | ・マスコットを型取り設置 ・目玉製品のアピール ・QRコードを印刷し、自社サイトの紹介 |
卓上スタンドパネルは、その名のとおり机の上に置ける手のひらサイズのパネルのことです。目玉商品やキャラクターを型取りした卓上スタンドパネルを置くことで、限られたスペースでも存在感のある装飾を施すことができます。
また、パネルに商品サイトやSNSのQRコードを印刷し、来場者に読み取ってもらうといった事例もありますので、詳しくは以下でご確認ください。
種類6. 等身大パネル
特徴 | 大型でインパクトがある臨場感やリアル感を提供できる |
活用例 | 人物やキャラクター搬入できなかった商品のイメージパネル |
等身大の人物などを型取った大型で自立スタンド式のパネルを、等身大パネルと言います。人物の写真やイラストなどを印刷したり、展示会場に搬入できなかった商品のイメージとしたり、活用例はさまざまです。
また、等身大パネルの一部をくり抜いた「顔出しパネル」は、記念写真の撮影用におすすめです。写真映えするため、イベントのSNS拡散を目的とした活用ができます。
等身大パネルも顔出しパネルも置くだけでインパクトを出せるため、展示会ブースでも目を引く存在として活躍します。
>>顔出しパネルについて詳しく見てみる
種類7. 商談ブースパネル
特徴 | 軽量なスチレンパネルのため、持ち運びしやすい組み立て・解体が簡単 |
活用例 | 商談ブースの設置 |
商談ブースパネルは、作り込んだ商談ブースが設置できる組み立て式パネルです。素材は軽いスチレンパネルのため、持ち運びしやすく、組み立て・解体が簡単にできます。
プライバシー空間のある商談席を手軽に設置したい場合におすすめです。
種類8. 感染症対策パネル
特徴 | 飛沫感染を防止するパーテーションとして使用する |
活用例 | 受付や商談時の感染症対策 |
飛沫防止パーテーションは、感染症対策として有効なアイテムです。主に商談テーブルの仕切りとして使います。素材は、ポリエチレンテレフタレート(PET)に、アルミ複合板やスチール製のスタンドを取り付けたものが主流です。
大きさは、以下の2パターンあります。
- 卓上に設置するもの
- 床置きの大型のもの
自社ブースのレイアウトにあわせて選択しましょう。
飛沫防止パネルは、透明なパネルがスタンダードですが、上記画像のようにオリジナルデザインで製作すると企業PRとしても活用できます。
展示会パネルの作り方6ステップ
展示会パネルの作り方は、以下の6ステップです。
- 目的・ターゲットを明確にする
- 目的・ターゲットに合わせて訴求を考える
- パネルの設置場所を決める
- パネルの種類・サイズを決める
- 訴求をデザインへ落とし込む
- 製作会社へ発注する
展示会パネルの製作でまず考えたいのは目的・ターゲットを明確にすることです。数多くの企業が出展しているなかで、顧客のニーズを意識した訴求ができないと来場者に足を止めてもらえません。
展示会で狙った効果を得るためにも、社内でよく話し合いましょう。目的・ターゲットが明確になれば、訴求も具体的に考えられます。
- どのような人にメリットがあるのか
- どのような課題を解決するのか
上記の視点でターゲットを惹きつけられる訴求を考え、自社ブースに多くの来場者引き込みましょう。
展示会パネルの活用で他社ブースと差をつける3つのコツ
多くの企業が出店している展示会の会場で自社ブースに足を止めてもらうには、どのようにアピールをすれば良いのでしょうか。
ここで、パネル製作で他社ブースと差をつけるポイントを以下の3つ紹介します。
- ターゲットが興味を持てるパネルを入り口に設置する
- 併用する販促物のデザインとコンセプトを統一する
- 落下や転倒などしないよう安全対策を強化する
では、それぞれ見ていきましょう。
コツ1. ターゲットが興味を持てるパネルを入り口に設置する
展示会で見込み顧客を獲得するためには、まずターゲット層が「入ってみたい」と思えるようなブースにすることがポイントです。
気軽に入りやすいブースにするためには、入り口に以下のようなパネルを設置しましょう。
- どんな会社・商品なのかがひと目でわかる
- ターゲットにとってのメリットが書かれている
入り口で「ブース内の商品がどのような面で役立つのか?」が瞬時に理解できると、足を止めてもらいやすくなります。
さらに、入りやすいブースを作るためにはパネルの配置も大切です。目玉となる大型パネルを入り口の両側に置くと、どこが入り口なのかがわかりやすくなるため、来場者が入りやすいブースになります。
コツ2. 併用する販促物のデザインとコンセプトを統一する
ブース内で使う販促物には、一貫性を持たせるようにしましょう。ブース全体のコンセプトを統一させることで、より訴求が伝わりやすくなります。
例えば色を選ぶときは、以下のように企業や商品のイメージカラーがおすすめです。
- 落ち着いたイメージなら寒色系
- 明るく親しみやすいイメージなら暖色系
一方で、パネルはポップなデザインなのに、落ち着いていた印象のノベルティを配布した場合、イメージがチグハグで来場者の印象に残りにくくなってしまいます。
ブースの全体的でコンセプトを統一することは、企業のブランディングを形成し認知度アップをはかるために大切です。なお、販促物のデザイン製作については以下の記事で解説していますので、ぜひご一読ください。
>>販促物のデザイン制作で失敗しないために抑えておくべき4つのポイント
コツ3. 落下や転倒などしないよう安全対策を強化する
展示会では、落下や転倒などしないよう安全対策を強化することも重要です。時間をかけてこだわりのパネルを作っても、落下・転倒などで来場者がケガをしてしまうと、企業の信頼を失ってしまいます。
考えられる事故には、以下の例があります。
- 壁とテープの相性が悪く大型パネルが落下
- 天板フックが外れて吊り下げパネルが落下
- 角張った展示物で負傷
事故を起こさないためには、販促物を正しく設置することが重要です。依頼した製作会社に確認し、事故に備えた安全対策をおこないましょう。
また、展示会においては、感染症対策も重要です。集団感染をおこさないためにも、アルコールスプレーや飛沫を防止できるパーテーションなどを用意しておきましょう。
人の目を引くパネルを製作して展示会を成功させよう
展示会においてパネルは、重要は販促物です。ターゲットに響くパネルを製作できれば、見込み顧客の獲得につながります。ただし、展示会ブースは奇抜である必要はありません。
顧客目線に沿って商品を使うメリットを想像させるようなパネル作りをすることで、ターゲットを引きつけられます。展示会の目的やパネルの役割を理解し、特徴にあわせたパネルを製作して展示会を成功させましょう。
なお、展示会に活用できる販促物については以下で紹介してまる。他社ブースト差をつけるためにも、ぜひチェックしてください。
>>展示会におすすめの販促物について詳しく見てみる
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