POPや商品の陳列によって、使用するPOPパーツは異なります。
定番のものからマニアックなものまで、さまざまなPOPパーツがあるので「どれを選べば良いのかわからない」と悩んでしまうことがあるかもしれません。
本記事では、販促パーツのなかでもマニアックなものを7つ紹介していきます。それぞれに特徴や使い方は異なるので、POPパーツをお探しの方はぜひ参考にしてください。
なお、定番のパーツについて以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
>>【定番編】POPパーツ8選│プロが提案!意外と知らない活用アイデア
また、定番のパーツも含めて以下でPOPパーツをまとめて紹介しています。店舗の陳列をより工夫するためにも、ぜひ参考にしてください。
【マニアック編】POPや商品の陳列に活用する販促パーツ7選
No. | 種類 | 概要 |
---|---|---|
1 | マグネットシート | シート状にしたマグネット |
2 | ネオジマグネット | 非常に強力なマグネット |
3 | バンポン | 緩衝やすべり止めとして使用できるパーツ |
4 | TGシート | 商品のすべり止め・転倒防止に使う透明なゴム基材シート |
5 | クッションテープ | ウレタンを貼り付けたテープ |
6 | ベルクロ | 両面テープを貼り付けたマジックテープ |
7 | 先金ゴム | 台紙や容器などに商品を固定するときに使用するパーツ |
POPや商品の陳列に活用するマニアックな販促パーツは上記の7つです。それぞれ見ていきましょう。
パーツ1. マグネットシート
項目 | 概要 |
---|---|
特徴 | ・糊面に商品POPを貼り付けて、什器などに掲示できる ・マグネットシートそのものに商品を貼り付け、陳列することも可能 |
素材例 | スチール+両面テープ |
活用例 | ・カットし商品POPの掲示 ・スチール缶に入った小型タブレット菓子の陳列 |
マグネットシートは、販促やノベルティなどに使われることが多いアイテムの1つです。スチール+両面テープでできていて、表面はインクジェットプリントやカッティングシートで文字加工がされています。
両面テープを剥がしてPOPなどに貼り付けたり、磁力を使って商品を貼り付けたりして使用するのが一般的です。
マグネットシートは貼り剥がしが簡単にでき、糊面に商品POPを貼り付けて什器などに掲示できるため、優れた広告媒体となります。什器(じゅうき)とは、主にビジネスシーンで使われる言葉で、日常生活で使用する家具や道具・備品などのことです。
店舗什器とオフィス什器に分けられており、陳列棚ショーケースやワゴン、受付台などが什器にあたります。マグネットシートの目的は主に販促用で、イベントやキャンペーン、セール告知、商品PRなど、さまざまな場面で使えるアイテムです。
屋内で使用する際は問題ありませんが、屋外でマグネットシートを使う場合は、雨や太陽光によって劣化が進行する可能性があります。
マグネットシートを使用する際には、耐水性やUV耐性を確認することをおすすめします。マグネットシートについては以下で紹介しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
パーツ2. ネオジマグネット
項目 | 概要 |
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特徴 | ・磁力が非常に強いため、簡単には外れない ・重たいもの ・落下させたくないものを掲示・陳列するときにおすすめ |
素材例 | スチール |
活用例 | ・マグネットクリップの素材とする ・カードホルダーのボタンとする ・スチール材への滑り止め |
ネオジマグネットは、非常に強い磁力を持つ磁石で吸着力に優れているアイテムです。鉄製のペンチやスパナーなど少し重量のある物でも固定されるため、重たいものや落下させたくないものを掲示・陳列するときに使われます。
ネオジマグネットには丸型や角型などがあり、磁石のなかでもっとも強力な磁石であるネオジム磁石が使用されているため、POPの落下防止に有効です。
ただし、POPの紙が破れたときは、ネオジマグネットだけが残ってPOPが落下するおそれがあるので注意が必要です。他にも、ネオジマグネットには以下の注意点があります。
- 水で錆びやすいので屋外での使用には向いていない
- 熱に弱いため80度以下での使用が条件
百貨店やドラッグストアなど、さまざまな店舗で使用されるネオジマグネットですが、使用上の注意点も踏まえて使うことで長く使用できます。
ネオジマグネットについては以下で紹介しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
パーツ3. バンポン
項目 | 概要 |
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特徴 | ・半球体で裏面に粘着剤が付いており、貼り付けられる ・商品のすべり止めや、緩衝の目的で使用する |
素材例 | ゴム・シリコン・アクリルなど |
活用例 | ・商品の滑り止め ・スマートフォン ・家電などのモックアップ(展示用のサンプル品)などの緩衝材 |
バンポンは、すべり止めや緩衝材として主に利用します。透明なクリアタイプと着色タイプがあり、クリアタイプであれば透明度も高いので目立ちません。
人が触っても商品やPOPが落下・破損などしないように貼り付け、スマートフォンや家電などのサンプル品などに使われています。バンポンはPOPとしても使用されますが、部屋扉の戸当たりや家具の足などに使われていることもあります。
小さいサイズながら、すべり止めや緩衝材として優れているため、家電量販店やホームセンターなどさまざまなところで利用されています。バンポンの詳細については以下で紹介しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
パーツ4. TGシート
項目 | 概要 |
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特徴 | ・ゴム基材の粘着力を利用するので、商品に糊残りしない ・水洗いで粘着力が回復し、繰り返し利用できる ・透明なので審美性を損なわない |
素材例 | TG(特殊エラストマー) |
活用例 | ・商品POPなどの固定 ・卓上に使う什器の落下防止 ・商品の滑り止め |
TGシートは、ゴム弾性をもつ素材「特殊エラストマー」を使用した粘着シートです。屋内展示会やドラッグストア、コンビニなどさまざまな店舗で使われています。
TGシートの特徴は以下のとおりです。
- 壁に貼り付けても、壁紙が剥がれない
- 透明なので見た目を損なわない
- 汚れても水洗いすれば再利用できる
両面シートのように貼り付けても使えるため、商品のすべり止めや転倒防止、商品POPの固定などで使われます。商品に糊残りせず剥がせるので、貼ったり・剥がしたりを繰り返しても貼り付けた箇所を汚したり傷つけたりすることはありません。
なお、TGシートは直射日光や温度によって、劣化または溶解する場合があるので設置場所や室温には注意が必要です。TGシートについては以下で紹介しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
パーツ5. クッションテープ
項目 | 概要 |
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特徴 | ・ウレタンの厚みで、POPを立体的に見せられる ・粘着力が強いので、剥がれにくい |
素材例 | ウレタン |
活用例 | ・商品POPを貼り付ける ・ダンボール什器へ、商品POPを貼り付ける ・反発の強い段ボール什器のサイドを貼り合わせる |
クッションテープとは、厚く・強度があるウレタン素材で作られたテープのことです。ウレタンの厚みでPOPを立体的に見せられるので、クッションテープを使ってPOPを目立たせられます。
クッションテープは粘着力が強く剥がれにくいため、剥離する力が強いものを貼り合わせるときに使います。厚くて堅いため戻ろうとする力が強く、反発の強い段ボール什器のサイドを貼り合わせるのにも最適です。
クッションテープを使用する際の注意点は以下の3つです。
- ザラザラした面や凹凸面での粘着は剥がれやすくなる
- 高温多湿な場所ではクッションテープが剥がれやすくなる
- 粘着力が強いため、勢いよく剥がすと物品を傷めてしまうおそれがある
クッションテープは、カッターやはさみで簡単にカットでき、ウレタンの両面にテープ加工をすることも可能なため、目的に合わせて使えます。
クッションテープについては以下で紹介しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
パーツ6. ベルクロ
項目 | 概要 |
特徴 | ・両面テープで、POPを什器などへ貼り付ける |
素材例 | ナイロン |
活用例 | ・商品POPの落下防止・トップボードの固定 |
ベルクロは、輪になったループにフックを引っ掛けることによって脱着ができます。両面テープが付いており、POPや什器に貼り付けができるので、商品POPの落下防止やトップボードの固定などに使用されています。
粘着剤を使用していないので、1回限りでなく何度でも繰り返し使え、触ってもベタベタしません。POP以外にも、ダウンジャケットやカバンのポケット、ソファーカバーの固定など幅広く使われています。
「ベルクロ」はベルクロ社によって商標登録されている商品で、正式な商品名はメカニカルファスナーといいます。類似商品でマジックテープがありますが、マジックテープは株式会社クラレによって商標登録されている商品です。
なお、ベルクロについては以下で紹介しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
パーツ7. 先金ゴム
項目 | 概要 |
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特徴 | ・ゴムの両端に付いている金具を、台紙などに差し込む ・パッケージの留め具にも使用される |
素材例 | ゴム+鉄・ステンレス・プラスチックなど |
活用例 | ・ダンボール什器に商品を固定する ・トップボードを天井から吊り下げる |
先金ゴムは、ゴム+鉄やステンレス、プラスチックなどの素材でできており、吊り下げ紐やパッケージの留め具として使用されます。POPの吊り下げ紐として屋外で使用する場合は、ゴム+鉄のものだと錆びてしまうため、ステンレスやプラスチックのものを使用します。
天井からトップボードを吊り下げて、空間を有効活用し、商品認知や訴求するときに欠かせないアイテムです。先金ゴムについては以下で紹介しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
販促パーツを活用してPOPや商品陳列を工夫しよう
販促パーツは、POP作成や商品陳列をするときに欠かせないアイテムです。POPによって使用する販促パーツが異なるため、POPに適したパーツを使用する必要があります。
特徴や素材もそれぞれ異なり、販促パーツによっては屋外での使用が難しいものもあるので注意が必要です。今回は、販促パーツのなかでもマニアックなパーツを紹介しましたが、定番なPOPパーツもあります。
こちらにPOPパーツ一覧をまとめてありますので、POPや商品陳列で必要な販促パーツの参考にしてください。
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