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「使用実態調査が重要な理由はなに?」
「使用実態調査の具体的な手法やポイントが知りたい」
このように考えていませんか?
使用実態調査は、消費者の声を次の商品開発やサービスの改善などから収益アップへつなげられる調査です。
この記事では下記について解説します。
本記事を読むとわかること
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使用実態調査について理解を深めて、顧客満足度の向上を目指しましょう。
また、顧客の本音をより効率的に調査をするなら、SNS解析サービス「AIGENIC」がおすすめです。
AIGENICは、単純な話題性だけではなく投稿者の熱量までもAIが判断。低コストで、今まで気がつかなかった気づきを得やすくなるのが特徴です。
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使用実態調査(U&A調査)とは
使用実態調査について、基本を確認しましょう。順番に紹介します。
使用実態調査とは
使用実態調査とは
製品やサービスの購入や使用状況、消費者の意識などを把握するための基本的な調査のこと。英語で「Usage & Attitude Survey」と呼ばれ、「U&A調査」とも言われる。 |
上記の通り使用実態調査は、製品・サービスの購入や使用状況など消費者の意識を把握するための調査です。
調査内容としては、
- どんな消費者が
- どんな製品を
- どんな思いで
- どのように入手して
- どのように使用して
- どう評価しているか
などを調べます。製品やサービスの使用方法がわかるため、仮説検証に利用できます。
また、具体的な消費者の評価がわかり、課題や改善点も明確になるのがポイント。今後の製品・サービス開発には必須とも言える、重要な調査です。
使用実態調査の目的
使用実態調査の主な目的は「次の製品・サービス開発に活かすこと」。
消費者に関する項目を細かく分析できるため、自社製品やサービスの強みや課題が浮き彫りになります。
使用実態調査で分析する項目例
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さらに、競合を含めた市場全体の傾向を掴みやすく、ブランディング戦略にも活かせます。
使用実態調査を活用すべき3つの理由
消費者に製品やサービスを使用してもらったら、使用実態調査の実施がおすすめです。理由として、下記の3つが挙げられます。
使用実態調査を活用すべき3つの理由
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ひとつずつ紹介します。
1. ターゲティングがより詳細にできるから
使用実態調査を活用すべき理由のひとつは、ターゲティングがより詳細にできること。消費者の年齢・性別などの「属性」は、ほとんどの場合で確認する項目です。
消費者の属性の例
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さらに自社商品以外にも、競合の商品を合わせて調査することで「どういう属性の人がどの商品を使用しているか」がわかります。
属性の要素が多くなればなるほど狙うターゲット像が具体的になり、さまざまな切り口から分析できるため、より詳細なターゲティングが可能です。
2. 潜在的な顧客を発見しやすくなるから
使用実態調査は、市場全体に対して調査します。
市場の中には、購入に至っていない潜在的な顧客もいるため、使用実態調査で新たに発見できるかもしれません。
潜在的な顧客の声を取り入れると製品やサービスの改善につながったり、購入の決め手になったりします。
3. 自社のブランディングに活用できるから
ブランディングとは
自社製品やサービスの強みを明確化し、消費者に認知してもらうこと。さらに市場における価値を高める戦略を指す。 |
ブランディング戦略を立てるには、自社製品やサービスが市場でどのようなポジションにあるのか、把握することが重要です。
自社が市場でどのポジションにいるかによって、今後とるべき対策が変わります。たとえば、市場のトップにいるのであれば、価格における戦略を立てられるかもしれません。
一方で、市場シェアは高くないものの特定のターゲットに需要のある場合は、限定された層にアピールする戦略がおすすめです。
使用実態調査を活用してブランディングを図ると「○○と言えば▲▲社」という目指したい自社のイメージ具体的にしやすくなります。
したがって、狙いどおりのブランディングにより消費者に認知してもらい、次の製品やサービスの利用につなげるのがおすすめです。
使用実態調査の主な手法5選
上記のように、マーケティングにおける調査方法は主に、
- 定量調査:データの数値化を前提とした調査
- 定性調査:発言や行動など、数値化できないデータを取り扱う調査
の2種類にわけられます。ここで、使用実態調査に使われる主な手法を5つ紹介します。
1. アンケート調査
アンケート調査は、もっともよく用いられる定量調査です。定型化された質問で回答を求め、データを集めます。
調査対象の数値化できる意見や行動を把握するために、長く用いられてきました。ただし、
- 何に活用するか
- 何を知りたいか
を明確にして、適切な質問を作成する必要があります。身近な例として、小売店などにアンケートハガキがよく設置されています。
小売店などに設置されるアンケートハガキの項目例
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上記のような項目で、店舗や商品・サービスなどの使用実態を調査されます。
評価を選択式にすれば、明確な数字でデータがアウトプットされるため、調査後の施策に活用しやすいと言えます。
2. グループインタビュー
グループインタビューは、複数人の対象者を集めて、自由に意見や情報を交換してもらう調査方法です。
調査する側は「モデレーター」と呼ばれる司会者となり、対象者の議論を収集します。定性調査のひとつで、数値で表しにくい意見や心理を扱います。
グループインタビューで調査できる内容の例
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定量調査では把握しづらい部分まで深堀可能です。また消費者と直接話すため、表情や雰囲気など言葉以上のものを得られることがあります。
一方で、複数人の日程調整が難しかったり、統計的なデータが得られなかったりします。主に消費者目線での情報や、消費者の深層心理を知りたい場合におすすめです。
3. デプスインタビュー
デプスインタビューは、対象者と1対1で話す定性調査の一種です。グループインタビューに対して、パーソナルインタビューと呼ばれることもあります。
面と向かってインタビューする点ではグループインタビューと同じなので、得られるデータはおおむね同様です。
デプスインタビューで得られる内容の例
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しかし、1人の対象者に集中して話が聞けるため、人前では話しにくいテーマでも本音を話しやすくなります。
また、他者の影響を受けないため、対象者のリアクションを丁寧に観察可能です。一方で、対象者が1人であるため、質問の仕方によっては誘導的になってしまうかもしれません。
製品やサービスを選択した理由購入した理由を、より深く聞き取りしたい場合に適しています。
4. ホームユーステスト(HUT)
ホームユーステストは、新商品などのサンプルを対象者に送付し、実際に使用してもらって評価を得る調査方法。
具体的な意見や評価をもらう定性調査の一種です。多くの場合は、製品が市場に出回る前に調査するので、販売前に貴重な意見をもらえます。
ホームユーステストの目的
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実際に製品を使用してもらうので、
- 購入したいと思うか
- どの点が満足・不満と感じたか
など、具体的な意見を得られます。また、すでにある競合品や自社従来品と比較してもらえるので、改良点なども把握可能です。
普段の生活の中で使用するので、より生活に密着したリアルな声を聞けることも大きなメリットと言えます。
ただし、市場に出回る前の製品なので、情報漏えいには十分に気をつけなければいけません。非常に有益な意見を得られるため、情報漏えいに気をつければ有効な調査と言えます。
5. Webリサーチ・SNSリサーチ
Webリサーチ・SNSリサーチは、WebやSNS上にて実施する調査方法で、アンケート調査のような定量調査がほとんどです。
しかし、リサーチ方法によっては定性的な「なぜそうしたのか?」という消費者の心理を深掘りできます。
たとえば、大手のECサイトや口コミサイトに記載されているのは、製品に対する評価点だけではありません。
ECサイトの使いやすさや・サポートへの評価などたくさんの意見が残されています。これらのコメントから、消費者の使用実態にかかわる深層心理を把握できるのが特徴です。
Webリサーチ・SNSリサーチの活用例
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インターネットの普及によって広まった調査方法で、誰でも安価に大量のデータを集められます。多様性に優れていますが、インターネットに馴染みのない人には届かないかもしれません。
そのため、主にインターネットに馴染みのある年代向けとして、大量のデータを素早く集めたい場合におすすめです。
使用実態調査を活用する4つのポイント
使用実態調査は、闇雲に実施しても狙い通りに活用できない恐れがあります。ここで4つの活用ポイントを紹介します。
使用実態調査を活用する4つのポイント
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それでは順番に見ていきましょう。
1. 目的とターゲットを明確にする
まずは目的とターゲットを明確にしましょう。目的とターゲットが明確になっていないと、どんなデータを集めても有効活用できません。
たとえば、高齢者向け商品を取り扱っている企業が、満足度調査をしたい場合。当然ながら高齢者にアンケートをとるのが、もっとも一般的かつ効果的です。
若年層に1対1のデプスインタビューをしても、満足なデータはなかなか得られません。したがって、
- 誰から
- 何を知りたいのか
を、調査前に明確にする必要があります。
2. 目的に合わせて調査方法を選ぶ
目的とターゲットが決まれば、それに合わせて調査方法を選びます。目的やターゲットに合っていない調査方法を選んでも、有効なデータは得られません。
それぞれに合った調査を使い分けることが重要です。
目的によって変化する調査の例
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もちろん、上記の他にもいろいろな調査はあります。
たとえば、消費者の評価理由まで調査したいなら、複数人の対象者を集めるグループインタビューが適しています。
また、ネガティブなデータを知りたいなら、匿名性の高いWebリサーチを利用すれば赤裸々な意見が得られるかもしれません。
したがって、目的に合わせて調査方法を選ぶのがおすすめです。
3. 結果を数値化してさまざまな視点で分析する
データが集まったら、結果を数値化してさまざまな切り口から分析しましょう。使用実態調査はあくまで手段なので、データを集めて満足してはいけません。
アンケートをとること自体が目的になってしまえば、消費者の意見をサービスの改善や製品開発などに取り入れられない恐れがあります。
消費者の良い意見や悪い意見を取り入れることで、より消費者に受け入れられる製品開発につながります。
したがって、さまざまな視点から分析して今まで見えていなかった実態を掴むことが重要です。
4. 調査結果を社内全体で共有する
分析結果が出たら、社内全体でデータ共有しましょう。
社内全体に共有することで企業としての目標が一致し、思わぬ部門から新しいアイデアや気づきがわき出るかもしれません。
たとえば、消費者から「製品が破損しやすい」という意見があり、開発担当者が設計を見直していたとします。
視点を変えて物流部門から分析すれば「梱包が悪いかもしれない」と意見が聞けることもあります。
関連部門のみで共有する企業もあるかもしれませんが、それでは企業全体の「自分ごと」となりにくいです。
したがって、新たな気づきを得るためにも、社内全体で共有するのがおすすめです。
顧客の本音により迫る使用実態を調査したいならAIGENICがおすすめ
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AIGENICをおすすめする3つの理由
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たとえば、AIGENICは「ポジティブフレーズ分析」という機能で、AIがポジティブなフレーズを自動でランキング。
単純にハッシュタグの数で判定するのではなく、投稿者の熱量まで汲み取るため、貴重な意見が埋もれづらいです。
そのため、製品やサービスに対して消費者が率直に感じている評価を発見しやすくなります。
例えば流通業界では、チキンラーメンがベランピングで楽しまれていることが判明。セールスプロモーションを行ううえで、付加価値としてアピールした事例もあります。
ベランピングとは
ベランダでキャンプを楽しむこと。 |
このようにAIGENICを利用すると、今まで見えていなかった新たなニーズに気づきやすくなります。
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使用実態調査を活用して収益アップを目指そう!
<本記事のまとめ>
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製品やサービスは販売して終わりではなく、使用実態調査を行うことで改善や開発に活かせます。
消費者に満足してもらえる製品・サービスを提供できれば、新たな顧客の発見やブランディング戦略に役立てられるかもしれません。
収益アップを目指すためにも使用実態調査を活用し、消費者の意見を取り入れた製品・サービス開発に取り組んでみてください。
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