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無人店舗におけるデジタルサイネージ活用│知っておきたい全知識を紹介

公開日 2021.07.30 更新日 2023.11.01

「無人店舗でどのようにデジタルサイネージを活用するべきか悩んでいる」

「無地店舗でのデジタルサイネージ活用のコツを知りたい」

こんな疑問はありませんか?近年少しずつ増加している無人店舗。

店舗に接客・レジスタッフを配置しない無人店舗では、来店客に多くの情報を伝えられるデジタルサイネージの活用が重要です。

この記事では、

  • 無人店舗でデジタルサイネージを活用する3つの理由
  • 無人店舗で活用しやすいデジタルサイネージの種類
  • 無人店舗でデジタルサイネージを活用する5つのコツ

などを、事例とともに紹介しています。

無人店舗でのデジタルサイネージ活用法を知り来店客のニーズに応えた店舗をつくりたいのであれば、ぜひ参考にしてください。

無人店舗では接客なしでも来店客に伝わりやすい販促が必要

無人店舗はその名の通り店舗に接客・レジスタッフを配置しない店舗です。そのため、来店客の疑問や要望にその場で答える(応える)ことができません。

この課題を解決するには、接客・レジスタッフが不在でも来店客が困りにくい利用方法・商品説明などが必要です。

その対策として販促のDXが有効なため、デジタルサイネージの導入が活用されています

なお、無人店舗における販促に関しては、デジタルサイネージ以外にもさまざまな工夫や方法を取り入れることが可能です。

詳しくは以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
>>無人店舗の販促におすすめのツール全紹介!成功させる3つのポイントも解説

無人店舗でデジタルサイネージを活用する3つの理由

ここからは、無人店舗でデジタルサイネージを活用する3つの理由をお伝えします。

  1. 印刷物では伝えきれない情報を届けやすくなるから
  2. ターゲットに合わせて訴求ができるから
  3. リモートで管理ができるから

ひとつずつ確認していきましょう。

1. 印刷物では伝えきれない情報を届けやすくなるから

デジタルサイネージを導入することで、印刷物では伝えきれない情報を届けやすくなります。

デジタルサイネージは画像・映像を配信できるため、来店客に店舗の案内や利用の流れなどをスムーズにわかりやすく伝えられるでしょう。

印刷物と比較して伝えられる情報量が多くなることに加え、リアルタイムでの配信が可能な点もポイントです。

2. ターゲットに合わせて訴求ができるから

デジタルサイネージなら、ターゲットに合わせて訴求が可能です。機種によって、タッチパネルなどが搭載されている機種が存在するからです。

タッチパネルは来店客が能動的に操作できるため、設置するだけでひとりひとりに必要な情報を届けられます。

さらに、時間帯・天候などによって配信内容を変更することもできるため、想定できるターゲットや状況に合わせた訴求も可能になるでしょう。

3. リモートで管理ができるから

印刷物などの場合は店舗に出向き補充や管理を行う必要がありますが、デジタルサイネージはリモートで管理できます。

もちろん、故障時などはスタッフが店舗で対応します。ですが、日常的な管理は無人でも対応することが可能です。

デジタルサイネージを活用することで、無人店舗をより完全なものに近づけられるでしょう。

無人店舗でデジタルサイネージを活用した事例3選

  1. ファミマ!!サピアタワー/S(サテライト)店
  2. SECURE AI STORE LAB
  3. TRIAL Quick 大野城店

ここからは、無人店舗でデジタルサイネージを活用した事例を3つご紹介します。

1. ファミマが無人に!デジタルサイネージでわかりやすい案内表示:ファミマ!!サピアタワー/S(サテライト)店

画像出典:ファミマ!!

大手コンビニチェーンである「株式会社ファミリーマート」と、無人決済システムの開発を進める「株式会社TOUCH TO GO」。

両企業が提携して出店した無人コンビニ「ファミマ!!サピアタワー/S(サテライト)店」では、以下のような場でデジタルサイネージを活用しています。

  • 入場時の案内説明(ゲートへの入り方)
  • 利用案内
  • 店内広告

商品を手に取りレジまで持っていくと、レジシステムが自動で商品の明細を表示。あとは決済方法を選択して商品を購入するだけで買い物が完了します。

コンビニという利用頻度の高い身近なお店で、よりスムーズな買い物体験を実現。

無人店舗を初めて利用する人にもわかりやすく、大きな文字とイラストを活用した利用案内をデジタルサイネージで表示しています。

以下の記事では、無人コンビニの潜入調査レポートを公開!実際に利用した様子を画像とともにお伝えしていますので、ぜひ読んでみてください。
>>【プロモーション会社の2.5次元広報レポート】#16 コンビニがついに無人化!?気になる無人コンビニを潜入調査しちゃいました!

2. 未来型無人化店舗は値札までデジタルサイネージ化:SECURE AI STORE LAB

画像出典:株式会社セキュア

新宿住友ビル地下1階にある未来型無人化店舗、「SECURE AI STORE LAB」。顔認証ソリューションや防犯カメラシステムなどを提供する株式会社セキュアが運営しています。

画像出典:PR TIMES

ゲートで顔認証をして入店、商品を選び顔認証で決済と、非常にスムーズな買い物が可能です。同店舗では、以下のような場面でデジタルサイネージを活用しています。

  • 利用の流れの説明
  • 商品を手に取った際の商品情報の説明
  • 値札(電子値札)
  • 店内広告

利用の流れは大きなディスプレイでわかりやすく表示。商品情報の説明は、商品を持ち上げるだけで該当の情報が表示されます。

ディスプレイはタッチパネルになっており、口コミを確認することも可能です。

タッチパネル式のデジタルサイネージを導入することで、多くの情報を来店客が選んで受け取れる仕組みが構築されています。

さらに値札にもデジタルサイネージを活用。さまざまな情報を自由に表示できるうえ、リモートでの内容変更も可能です。

3. 夜間だけ無人店舗に…「非購買データ」も収集してマーケティングに活用:TRIAL Quick 大野城店

画像出典:PR TIMES

1980年代から小売・流通業にフォーカスしたIT分野に着目している、株式会社トライアルカンパニー。

そんなIT企業が展開した「TRIAL Quick 大野城店」は福岡県にある大型スーパーです。24時間営業を行っていますが、夜間のみ無人店舗として営業しています。

デジタルサイネージは主に以下の用途で活用。

  • 店内広告
  • 値札(電子値札)

デジタルサイネージは店内カメラと連動しており、独自のクーポン情報をデジタルサイネージに表示するなど、来店客の購買意欲をより促進できる仕組みを構築しています。

ちなみに店内カメラは独自に開発した商品動向分析システムと連動したAIカメラ。

店内には200台を設置し、商品在庫・人の動きや属性(性別・年齢など)に加えて、人の視線の動き・手足の動きなども認識することが可能です。

これら「非購買データ」は、品揃えの改善や適切な商品補充、デジタルサイネージのコンテンツ表示最適化に活かされています。

無人店舗で活用しやすいデジタルサイネージの種類

ここからは、無人店舗で活用しやすいデジタルサイネージの種類をご紹介します。無人店舗で活用しやすいデジタルサイネージには、主に以下の2種類がします。

No.種類概要
1ネットワーク型・インターネットなどのネットワークにつながっている
・複数のデジタルサイネージを運用する場合に最適
・ネットワークを用いるタイプと専用のアプリケーションを用いるタイプがある
2インタラクティブ型・基本はネットワーク型と同様
・外部からの操作に反応できる
・タッチパネル、モーションセンサーなどが搭載されている

デジタルサイネージには、上記の他スタンドアロン型があります。

もっとも安価で導入も容易ですが、用意した情報を表示することにのみ対応しているため有人店舗のほうが活用しやすいかもしれません。

一方インタラクティブ型はタッチパネルやモーションセンサーなどが搭載されており、より顧客体験を高品質なものにすることが可能です。

導入する店舗や用途によって、導入するデジタルサイネージを選ぶと良いでしょう。

デジタルサイネージの種類や導入の流れに関しては、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
>>デジタルサイネージとは?設置に必要な費用から導入までの流れを全まとめ

無人店舗で来店客のニーズに合わせてデジタルサイネージを活用する5つのコツ

デジタルサイネージにはさまざまな活用方法や種類があるということがわかりました。

ここからは、無人店舗で来店客のニーズに合わせてデジタルサイネージを活用するための5つのコツをお伝えします。

  1. 目的・ターゲットを明確にする
  2. ターゲットに合わせて配信コンテンツを変更する
  3. 接客がなくても伝わりやすいクリエイティブを考える
  4. 効果測定と検証を行う
  5. 来店客の生の声を取り入れる

ひとつずつ確認していきましょう。

1. 目的・ターゲットを明確にする

まず第一に、目的・ターゲットを明確にすることが大切です。

目的に関しては、「どのような役割をデジタルサイネージに担ってもらうか」を考えると良いでしょう。

役割(目的)としては、主に以下のようなものが考えられます。

  • 店舗の利用方法の説明
  • 商品情報の表示
  • 店内商品やサービスの宣伝

ここから、利用するデジタルサイネージの種類も絞り込めるでしょう。

ターゲットに関しては、来店客の年齢・性別・生活スタイルなどを想像し、どのような形で情報を届けるべきかを考えます。

これらを考えることで、デジタルサイネージをどのように配置・利用するかといった案が具体的になっていくでしょう。

ペルソナ(架空のユーザー像)を作成することもおすすめです。

2. ターゲットや状況に合わせて配信コンテンツを変更する

ターゲットを明確にした後は、そのターゲットや天候・時間帯といった状況に合わせて配信コンテンツを変更していきましょう。

例えば、以下のような内容が考えられます。

ビジネス街のコンビニで、店内商品やサービスの宣伝にデジタルサイネージを活用する場合
  • 通勤客が多い時間帯:朝食やエナジードリンクの広告
  • ランチの時間帯:新商品のお弁当の広告
  • 暑い時期:凍らせたドリンクの広告

デジタルサイネージの魅力は、リアルタイムに配信内容を変更できる点です。その魅力を十分に活用し、ターゲットに合わせたコンテンツを配信していきましょう。

3. 接客がなくても伝わりやすいクリエイティブを考える

無人店舗にはスタッフが存在しないため、接客ができないことを大前提にしたクリエイティブの考案が大切です。

接客がなくても伝わりやすい情報を形にし、デジタルサイネージで配信する必要があるということです。

有人店舗と比較したときに、無人店舗では来店客が疑問点や興味、深堀りしたい部分を即時に質問することができません。

そのため、来店客が必要とするであろう情報を先回りして用意しておく必要があります。そのため、

  • デジタルサイネージだけでも接客が完結するよう詳しい情報を配信
  • わからない点や質問したい点はWebサポートやカスタマーサービスに質問(チャットサービスのようなすぐに解決できる導線を用意しておく)

などの検討が大切です。

4. 効果測定と検証を行う

スタッフがいない無人店舗だからこそ、効果測定と検証は非常に大切なポイントです。有人店舗の場合、

  • 目玉商品のPOPの前で立ち止まっている人を何度も見かけた
  • デジタルサイネージで流した商品をターゲット層が手にしていた

といった来店客の動きを目にすることができます。しかし、無人店舗はスタッフが来店客を目視で確認することができません。

例えば以下は、サイネージを使用した販促(マーチャンダイジング)→効果測定の流れの一例です。

サイネージを使用した販促(マーチャンダイジング)→効果測定の流れの例
  • おにぎりの売り場にお茶商品の広告をサジェスト表示→お茶商品の売上を確認
  • コスメ売り場に新商品の予告を表示→表示しなかった前年度との売上を比較
  • ピックアップ商品の広告を表示→表示していない時期との売上を比較

このような流れを意識し、「サイネージを使用した販促から想定通りの効果がでているか?」といった点などにおいて効果測定・検証を行い売上につなげていきましょう

5. 来店客の生の声を取り入れる

来店客の生の声を取り入れることで、無人店舗の情報をより来店客に刺さる内容でプロモーションできるようになります。

デジタルサイネージを活用した無人店舗はまだ普及段階で、

  • よくわからない
  • 利用が難しそう

といった印象を持たれがちです。無人店舗そのものの数が多くはないため、利用者はまだまだ少ないと言えるでしょう。

そのため、実際に無人店舗を利用した来店客の声は貴重な情報です。

SNSで口コミを検索するなどして利用者の生の声を確認し、デジタルサイネージの活用方法や店舗運営に反映させていくことで経営改善に大きく影響するでしょう。

デジタルサイネージで無人店舗の来店客のニーズに合わせた配信をするならAIGENICがおすすめ

デジタルサイネージで無人店舗の来店客のニーズに合わせた配信をするなら、SNS解析サービス「AIGENIC」の利用がおすすめです。

AIGENICは、SNSなどに投稿される消費者の声を集め、AIが分析を行います。機能例として、

  • 自社商品・サービスに対するユーザー評価の確認
  • 期間別の集計
  • ワード別ランキングの確認

などがあります。

AIを活用することで、手動の調査では見えてこなかった消費者の声の収集・分析を可能にしたツールです。

まだトレンドになりきっていない「トレンドの種」を見つけることも可能。

デジタルサイネージに表示するコンテンツの最適化に活かすことはもちろん、商品の品揃えや店舗内動線の改善などにも活用できる、新たな切り口のデータが手に入るでしょう。

デジタルサイネージの配信コンテンツ最適化には、来店客(消費者・ユーザー)の生の声が必要不可欠です。

資料は無料なので、ぜひ以下から気軽にダウンロードしてみてください。

\SNS上のユーザーニーズ・本音をAIが分析・レポート/
3分でわかるAIGENIC資料ダウンロード

デジタルサイネージを活用して無人店舗を成功させよう!

<本記事のまとめ>
  • 無人店舗では接客なしでも来店客に伝わりやすい販促が必要
  • デジタルサイネージの導入で伝わりやすい販促が可能になり、新たな購入体験も提供できる
  • ターゲットに合わせたわかりやすいコンテンツを配信することが大切
  • デジタルサイネージの導入後は効果測定・検証を実施して運用を改善していく

デジタルサイネージは非常に便利なツールですが、

  • 何に使うか
  • どう使うか
  • 何を表示するか

といった中身の部分を意識したうえでの活用が非常に大切です。

消費者が求めているものの分析や、消費者への理解を深めるためには、「生の声」を確認し、分析することが必要だと言えるでしょう。

無人店舗で来店客のニーズに合わせた配信をするのなら、SNS解析サービス「AIGENIC」がおすすめです。

AIGENICは、AIが自動で情報を収集し多角的な切り口で分析。SNS投稿から情報を集めるため、無人店舗の販促に活かせる消費者の本音を知ることができます

資料は無料なので気になった方は、ぜひ以下から気軽にダウンロードしてみてください。

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