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「ポップって何?」「どうしたら、店内ポップの販促効果をアップできるの?」などと、お考えではありませんか?
手書きで作成するケースがあるポップですが、販促効果をアップするなら基本を知っておくことが重要です。
そこで本記事では、店内ポップの基礎知識から販促効果を高める製作のポイントまでまとめました。
購入を後押しできるポップの製作ノウハウを、販促物の製作歴約50年のプロが解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
なお、店内で活用するポップを製作するなら、POP作成サービス「アイポプ」がおすすめです。
アイポプは、AIが分析したSNS内の消費者ニーズをもとにポップのデザインを考案するため、新しい切り口でクリエイティブを作れます。
「今までにないデザインでPOPを作成したい」という場合は、まずは下記から詳細をご覧ください。
【前提の確認】ポップ・POPとは
ポップ・POPとは
店舗の陳列棚やレジ周りなどで活用する販促ツール。 |
何度も聞いた話かもしれませんが、認識を合わせるためにまずポップの基礎知識をお伝えします。
店内ポップとは、店頭や店内の陳列棚・レジ周りなどで活用する販促ツールのことです。
ただ、「ポップ」「POP(ピーオーピー)」は明確に違いがあります。
混同されるケースがよくあるので、次項で詳しく解説します。
ポップとPOP(ピーオーピー)の違い
種類 | 製作者と概要 | 製作の目的 |
---|---|---|
ポップ | 各店舗の担当者が自作する装飾品 | 自店舗の売上をアップすること |
POP(ピーオーピー) | メーカーが製作する広告宣伝物 | メーカーが定めたメッセージや商品の魅力を多くの人に伝えること |
上記のとおり、各店舗の担当者が作成する「ポップ」は、店舗スタッフが作る手書きの装飾品を指します。
店舗の個性を伝えられるため顧客のファン化に役立ちますが、あくまで装飾品なので長期的な販促効果は期待できません。
一方、メーカーが作る「POP」は広告です。
購入を促すために、市場調査・分析を経て目的やターゲットの明確をしてから製作にあたります。
どちらのもメリット・デメリットがあるので、自社の目的に合わせて選ぶことが重要です。
なお、ポップとPOPの違いについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
店内におけるPOPの4つの役割
店内におけるPOPの4つの役割
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店内で活用するPOPの役割は、上記の4つです。
まず、商品パッケージだけでは伝わらない商品の魅力を訴求します。
どれだけ工夫されたパッケージでも、はじめて見た人には機能や特徴など詳細が伝わらないからです。
商品の魅力を伝える訴求例として、以下が挙げられます。
- 限定商品であること
- ランキングNo.1の商品であること
- 機能性が高いこと
- 高品質であること
- 悩みの解決に役立つこと
POPでこのような訴求ができれば、店舗スタッフが直接接客しなくても、手に取った人の悩みを解決できるかどうか判断する材料を増やせます。
購入の後押しをするためにも、ターゲットが商品に求めていることを言語化したうえでPOPを製作しましょう。
なお、POPの効果についての詳細は以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
店内で販促に活用するPOP18選
No. | 種類 | 概要 |
---|---|---|
1 | プライスPOP・POPラベルなど | 陳列棚に設置したり、商品に貼り付けたりするPOP |
2 | スイングPOP | ゆらゆら揺れるPOP |
3 | 卓上POP | 卓上に設置する自立型のPOP |
4 | 棚帯POP・仕切りPOP | 棚に設置する帯状や仕切りのあるPOP |
5 | 音声POP | 人の動きを検知して音声を流すPOP |
6 | ムービングPOP | 電動でスイングするPOP |
7 | 電子モニター | 液晶モニターに映像を流すモニター |
8 | デジタルサイネージ | ディスプレイを用いて情報を発信する電子看板 |
9 | ステッカー | 壁面や窓などに貼るシール |
10 | トップボード | 陳列棚の上部に設置する大きめの発泡ボード |
11 | ポスター | 壁面に掲載するはり紙 |
12 | タペストリー・フラッグ | 壁に貼ったり、天井から吊るしたりする旗 |
13 | 什器 | 商品を陳列するための棚やショーケースなど |
14 | 等身大パネル | 実物と同じサイズのパネル |
15 | 販促バナースタンド | 看板のように活用できる自立式の旗や幕 |
16 | のぼり | 縦に長い布に棒をくくり付けた旗 |
17 | チラシ | 商品やキャンペーン情報などを印字した紙 |
18 | パンフレット・リーフレット | 商品やキャンペーン情報などをまとめた小冊子 |
店内で販促に活用できるPOPとして、上記の18種類があります。
トップボードや等身大パネルなどの存在感が大きいものは、ある程度離れた場所にいる人へ訴求するために必要なアイテムです。
一方で、商品近くに置くPOPは、商品購入を促したり悩んでいる来店客の背中を押したりするために使います。
このようにPOPにはさまざまな種類があるため、それぞれの役割を理解し、目的に合わせて使い分けましょう。
なお、POP・ポップの詳細については以下の記事にて詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
なお、「結局、自社の販促に効果的なアイテムはどれ?」という場合は、専門家のノウハウを借りることも1つの方法です。
ハンソクエストでは、約50年の販促物の製作ノウハウをもとにご提案しますので、こちらからお気軽に無料相談を活用ください。
店内にPOPを活用した事例5選
ここで、実際に店内でPOPを活用した事例を、以下の5つ紹介します。
店内にPOPを活用した事例5選
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それぞれのポイントを解説していますので、ぜひ製作のヒントにしてください。
では、順に見ていきましょう。
事例1.ポスター×卓上POPなど
1つ目は、清涼飲料水メーカーである「キリンビバレッジ株式会社」の事例です。
AIを使ってSNSの解析をおこない、消費者の最新トレンドを調査しました。
調査データをデザインに反映したことで、今までにない新たな切り口のクリエイティブで以下のPOPを製作しています。
AIの導入は、分析から作成までの期間が効率化されるため、生活者の熱が高いうちにトレンドを販促物へ反映できます。
同社の担当者さまに伺った当時の課題や変化を以下の記事でまとめていますので、ぜひご一読ください。
>>AIデータ解析×独自のデザイン構築ロジックで、新たな切り口からターゲットに響く販促物の製作に成功!キリンビバレッジ株式会社のアイポプ活用事例
事例2.ダンボール製什器
次に紹介するのは、関東地方を中心に店舗展開している調剤薬局「株式会社アイセイ薬局」の事例です。
同社は、患者から選ばれる店舗になるためのブランドプロモーションの一環として、300店舗以上への店舗に同じ什器を取り入れました。
什器を展開する上で課題となったのは、什器の組み立てに慣れていない店舗スタッフがスムーズに設置できることです。
そこで、店頭スタッフのオペレーションを念頭に置いたPOPとして、ワンタッチで組み立てられる以下の什器を採用しました。
この什器はダンボール製で、慣れれば約30秒で組み立てられる簡単な構造です。
また、コンパクトに梱包できるため、全店舗に展開しても膨大な運搬コストに悩むことがありませんでした。
プロモーションの具体的な内容についてはこちらで紹介していますので、あわせてご覧ください。
また、当事例の什器にもAIを使ったデザインを取り入れています。
AIは、マーケティング施策としても注目を集めているので、もし「どのようなものか知りたい」という場合は、こちらから無料相談をご活用ください。
事例3.テスター付きパネル
「株式会社ニトムズ」は、日東電工グループの子会社で日用品やヘルスケア製品などの製造・販売をおこなっています。
スマートフォンの指紋や皮脂汚れをきれいにするクリーナーの販促広告に、商品をお試しできる見本付きのPOPを採用しました。
購入前に自分の手にとって試せるということは、購入を迷っている消費者の不安を軽減する効果があります。
また、店舗スタッフが接客しなくても商品の魅力が伝わる点も魅力の1つです。
結果として、手に取った人が安心できるので、購入の後押しする役割を果たします、
事例4.トップボード
ペットフードを販売する「ロイヤルカナンジャポン合同会社」がおこなった、トップボードの事例を紹介します。
柴犬を飼っている方へ向けて「柴犬本来の美しい毛吹き」というキャッチコピーを採用しました。
これは「愛犬を美しくしてあげたい」という飼い主の心に訴えたものです。
当事例のように、あえてターゲットを限定することで、同じ気持ちを抱える人に「自分に訴えかけているのでは?」という当事者意識が生まれます。
なお、キャッチコピーの考え方については以下の記事で解説していますので、ぜひご一読ください。
事例5.電子モニター
最後に、「丸富製紙株式会社」が製作したトイレットペーパーの事例を紹介します。
電子モニターは、音声と映像で商品のアピールができるPOPです。
テキストや写真・イラストより情報量が増えるため、来店客が足を止めるきっかけを作れますす。
当事例では、電子モニター周りのキャッチコピーを工夫し「長く使える」という商品の魅力が一目でわかるデザインが施されています。
購入後にどのような良い変化を得られるのか(=ベネフィット)を伝える場合には、動画で伝えられるPOPも検討してみましょう。
来店客を惹きつけるPOPを作る3つのコツ
来店客を惹きつけるPOPを作る3つのコツ
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ここで、販促効果を高めるためPOPを製作するコツを、上記の3つ紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
コツ1.目的・ターゲットに合わせて訴求を厳選する
最初に取り組みたいのは、目的・ターゲットを明らかにすることです。
POPの効果を高めるには、誰にどのようなメリットがある商品なのかを訴求することが重要だからです。
例えば、「化粧水の認知度をアップ」を目的とする場合を考えてみると、ターゲットにより以下のような違いが出てきます。
ターゲット | 訴求例 |
---|---|
20代前半の会社員 | 肌質改善・プチプラなど |
40代の子育て世代 | 時短・エイジングケアなど |
ターゲットのSNSや行動を分析し、「年齢」「性別」「ライフスタイル」などといった具体的なイメージを掘り下げてから、POPの訴求軸を考えていきましょう。
コツ2.購入するメリットが一目で伝わるクリエイティブを考える
売り場を歩く消費者の足を止めて商品を手に取ってもらうには、直感的に伝わる工夫が必要です。
消費者は、基本的にすべてのPOPをじっくり見てくれないものだからです。
具体的には、以下に気をつけることで視覚的にわかりやすいデザインになります。
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もちろん、前提には目的・ターゲットに合わせて訴求を厳選することがあります。
消費者の目線になって、悩みを解決できる内容になっているかや、見て欲しい位置からも訴求が伝わる配置・デザインをになっているかを確認しましょう。
コツ3.季節イベントやトレンドを取り入れる
POPには、季節・トレンドを取り入れることも重要です。
ターゲットが自社や商品を知らなくても、トレンドをとおして興味を持ってもらえる場合があるからです。
例えば、施策例として以下があります。
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なお、AIを使ってSNSを分析した結果をレポートにまとめています。
バレンタインの生活者ニーズも分析していますので、ぜひ販促のヒントに活用してみてください。
来店客を惹きつけるPOPを作るならアイポプ
店頭での購買意欲を高めるためには、ターゲットのニーズを取り入れた訴求が必要です。
ターゲットにとって魅力的でなければ、興味を持ってもらえず意図したアクションを起こしてもらえないからです。
POP作成サービス「アイポプ」は、生活者の最新ニーズを分析したデータをもとに、デザインを考案するサービスです。
自社に専門家が不在でも、低コストでスピーディにトレンドを取り入れたPOP製作が実現できます。
パッケージだけでは伝わらない商品の魅力を伝え、購買へとつなげるためにも、まずは下記から詳細をご覧ください。
人の目を引く店内ポップを製作して売上をアップしよう
店内で活用するPOPは、購買意欲を刺激するために欠かせない販促ツールです。
ポップ・POPの役割を理解し、目的に合わせたツール選定・デザイン製作をしましょう。
なお、長期的に一定の販促効果を得たいのであれば、専門家に依頼するのがおすすめです。
ハンソクエストでは、業界50年の経験・実績をもとに、販促の専門家が貴社にぴったりの販促アイデアをご提案します。
「どのようなPOPを作ったらいいかわからない」「POPのデザインをうまく伝えられない」という場合でも、まったく問題ありませんので、まずは以下からお気軽に無料相談をお試しください。
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