- 製作ノウハウ
展示会で使えるパネルの作り方を徹底解説!成功するために知っておきたいポイント
展示会
公開日 2023.05.28 /更新日 2024.01.19
展示会パネルを作成する際には、目的やターゲット層、展示空間のサイズや形状を考慮し、視覚的バランスのとれたデザインを心がけた色彩やレイアウト、空白を作ることで、見やすくアピールポイントを効果的に訴求する方法を取り入れることが重要です。設置方法についても注意を払い、高品質なパネルを作成し、魅力的な展示を実現しましょう。
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パネル作成の前に考慮すべきポイント
- 目的を明確にする
展示会でのパネル作成にあたって、まず考慮すべきポイントは「目的を明確にする」ことです。何のためにパネルを作成するのかを明確にすることで、必要な情報やデザインに焦点を絞ることができます。
例えば、新製品の紹介や企業のイメージアップなど、目的は様々です。そのため、パネルに掲載するコンテンツやデザイン、伝えるべきポイントなども異なってきます。
また、パネルの目的を明確にすることで、訴求したいターゲット層を考慮して情報の選択やデザインのアプローチを検討することができます。
たとえば、若年層向けの展示会であれば、カジュアルなデザインやカラフルな色使いが効果的ですが、高齢者向けの展示会では、シンプルで落ち着いたデザインや大きめのフォント、明るくて読みやすい色にすることが求められます。
以上のように、展示会のパネル作成では、まず目的を明確にし、それに沿った情報やデザインを展開することが大切です。
- ターゲット層を考慮する
展示会において、パネルはターゲット層にアプローチするための有用なツールです。パネルを作成する前に、ターゲット層を考慮し、その層にアピールする方法を視野に入れる必要があります。
まず、誰をターゲットにするかを明確にすべきです。ターゲット層とは、展示会に来場する人たちのうち、特定の興味、知識、年齢層、職業などを持つグループのことです。
例えば、医療系の展示会であれば、医師や看護師をターゲットにし、彼らが必要としそうな情報や製品の情報を提供することが必要です。
また、ターゲット層の知識レベルや興味関心に応じて、パネルの言葉遣いや視覚表現を工夫することも大切です。例えば、一般的な知識を持っている人々に向けたパネルならば、専門用語や難解な文章は避け、基礎的な情報を分かりやすく提示することが必要です。一方で、専門的な知識を要する分野であれば、高度な表現方法を考慮する必要があります。
ターゲット層をしっかり理解し、彼らのニーズに応えるパネルを作成することで、展示会における効果的なアピールにつなげることができます。
- 展示空間のサイズや形状を理解する
展示空間のサイズや形状を理解することは、パネル作成において非常に重要な要素です。
会場の広さや形状によって、パネルの大きさや配置、デザインなどが全く異なってきます。そのため、展示会会場の構造や設備に関する事前調査が必要になってきます。具体的には、会場の長さ、幅、高さだけでなく、天井と床面の状態、柱や障害物の位置なども把握する必要があります。
また、展示空間の形状を把握することで、訴求する内容をどのような位置関係で配置するかを決定することができます。たとえば、ヨコ長の展示スペースでは、パネルを横に並べることで効果的に視認性を向上させることができます。
このように、展示空間のサイズや形状を理解することは、パネル作成の成功に欠かせない要素の一つです。事前に会場を訪れるなどして、十分な情報を収集し、設計に反映するようにしましょう。
パネルデザインの基本
- 視覚的バランスのとれたデザインを心がける
パネルデザインの基本として、視覚的バランスのとれたデザインを心がけることが重要です。バランスをとることで、パネルの見た目が整い、情報がわかりやすくなります。
まず、デザイン全体のバランスを考えることが必要です。左右対称のレイアウトや、横幅の広い要素を縦に並べるなど、バランスをとるためのデザイン手法を使いましょう。 次に、文字や画像のバランスを考えます。文字サイズや位置、画像の大きさや配置などを調整して、バランスがとれるようにデザインしましょう。また、同じフォントや色でデザインすることで、一体感が出て見栄えがよくなります。
視覚的バランスをとることで、パネルの見た目が整い、情報がわかりやすくなります。デザインのアイデアを出す前に、バランスを考えることが大切です。
- 使いやすいフォントとフォントサイズを選ぶ
パネルデザインにおいて、適切なフォントとフォントサイズの選択は非常に重要です。
まず、フォントは読みやすく、分かりやすいものを選ぶことが求められます。セリフ体(字の先に装飾的な線が出る)は読み易さが高く、長文にも適しています。サンセリフ(字の先に線が出ない)はスタイリッシュでモダンな印象を与えるため、見出し用に適しています。
また、フォントサイズについては、目安としては、読み手が30cmほど離れたところでも読みやすい大きさであることが重要です。ただし、遠くからの閲覧を考慮して、大きめのフォントを使用することも推奨されます。
最後に、パネル上のテキストのデザインについても考慮をする必要があります。文字と背景色のコントラストを高め、読み易さと見栄えを向上させることが重要です。また、文章の長さや行間を調整し、読み手にとって疲れにくいレイアウトを作ることも大切です。
- 鮮明で高品質な画像を使用する
「鮮明で高品質な画像を使用する」とは、パネルに使用する画像がピンボケや粗さが目立たない高品質のものであることを意味します。これにより、視覚的な印象を大きく左右することができます。
まず、画像は拡大しても画質が劣化しないように、できるだけ高解像度のものを使用することが重要です。また、明るさやコントラストなども調整することで、より鮮明な画像に仕上げることができます。
さらに、印刷用データとして提供された画像は、Web上で使用するために必要な解像度やフォーマットに変換する必要があります。この際、画像の圧縮率を適切に設定することで、画像の質を維持しながらWeb上で表示できるファイルサイズにすることができます。
もう一つのポイントは、パネルに使用する画像の種類に注意することです。テキストやグラフィックと同様に、画像も伝えたい情報や訴求したいポイントに合わせて適切に選ぶことが大切です。たとえば、商品のパッケージ写真や製品の工程写真など、直感的に理解できるイメージを使用することで、見る人の関心を引きやすくすることができます。
つまり、「鮮明で高品質な画像を使用する」ことは、視覚的なインパクトを与える上で非常に重要なポイントであり、画質や種類についても十分に検討する必要があると言えます。
見やすいパネル作り
- 色彩の使い方による視認性の改善
色彩はパネルデザインにおいて重要な要素であり、視認性の改善に大きく影響します。
まずは色の使い方に基本的な考え方を押さえましょう。色はコントラストやグラデーション、ハイライトなどの技術を使用することで、人目を引く効果を持ちます。例えば、パネルの背景色にコントラストのある文字色を選ぶことで、文字が浮き出ているような印象を与えられます。また、同じ色のトーンを使いすぎると、パネル全体が単調になってしまい、視認性が低くなります。
次に、色の量や明度といった面でも注意が必要です。過剰に鮮やかな色合いを使いすぎると、パネルという一つの視点で見ると協調性がなく不快感を与えかねません。デザインに多くの色を使いたい場合は、パネル全体の色相を把握し、全体的な調和を考慮しましょう。また、色の量を減らすことで、空白が多くなり見やすさも向上します。色を使う場合には、その色の持つ意味や象徴を知り、伝えたいメッセージに合わせた使い方をしましょう。
これらの要素を意識することで、色彩の使い方による視認性の改善が期待されます。
- 目を引くレイアウトの設計
目を引くレイアウトは、パネルの視認性を高めるために重要なポイントです。このためには、視覚的に魅力的かつ興味を引くデザインを作り出す必要があります。
まず、視覚的バランスを考慮して、大きさ、配色、形状、配置などを調整することが重要です。また、ターゲット層や目的に合わせて適切なデザインテンプレートを選ぶことも重要です。
さらに、パネルには人目を引くトップ画像またはトップグラフィックを配置することも有効です。これには、製品の魅力的な写真、スローガン、アイコン、または質問を含めることができます。レイアウトのバランスを保つために、グラフィックや画像は大きさ、色、位置、フォントとの一貫性を保持することが重要です。
さらに、パネルの構成要素を分かりやすくレイアウトすることも重要です。これには、ボックス、ライン、または領域分割などが含まれます。これにより、情報の整理および視覚的な組織化が促進され、読み手はパネル上の情報を迅速に理解できます。
最後に、レイアウトの効果を最大限に引き出すために、余白を使用するのも有効です。余白を使用することで、情報量が多くなった場合でも、パネル全体のバランスを保つことができます。また、余白は読み手の目の移動を促進するため、視覚的に見やすいパネルを作り出すことができます。
- パネルに空白を作ることで見やすくする
パネルに空白を作ることで、見やすくするというポイントは、実はデザインにおいて基本的な考え方の一つです。
空白とは、文字以外の空間のことで、パネル上の画像やイラスト、テキストなどの要素を分けたり、調整するために使われます。具体的には、以下の2つの点を意識すればよいでしょう。
1つ目は、視覚的な階層感をつくることです。パネルには必ずと言っていいほど、重要な情報とそうでない情報があります。重要な情報を中心に構成することで、視覚的な階層をつくり、見る人の目線を引きつけます。また、空白を上手く使い、情報同士を隔てることで、混乱しないデザインができます。
2つ目は、読みやすくすることです。パネル上に大量のテキストがあると、文字がごちゃ混ぜになってしまうことがあります。そこで、テキストを適切に配置し、空白を作ることで、読みやすさを実現します。また、余白を使用することで、読み手の目を休めることができ、長時間のパネル閲覧もストレスなく行うことができます。
以上のように、パネルに適切な空白を取得することで、見やすく、読みやすいデザインが完成します。空白をうまく活用し、重要な情報を強調することで、展示会で目立つパネルを作り上げましょう。
アピールポイントを効果的に訴求する方法
- 魅力的で分かりやすいキャプションを追加する
パネルに魅力的で分かりやすいキャプションを追加することは、展示会でのアピールポイントを効果的に伝えるために重要な方法です。キャプションは、視線を引きつけるだけでなく、展示品やサービスの特徴を簡潔に伝えます。
まず、キャプションには見出しと詳細の2つがあります。見出しは大きく表示され、会場内の他の展示物と競合しないように目を引きます。詳細には、製品やサービスの特徴や利点を簡潔にまとめたものが含まれます。正確な情報を提供するだけでなく、キャプションにはブランドアイデンティティを追加することもできます。
次に、キャプションにはアピールポイントを強調する語句を使用する必要があります。たとえば、「新製品発表」といったキャッチフレーズを使用すれば、来場者に製品が新しいことを示し、興味を引くことができます。会社のビジョン、ミッション、製品の利点や独自性を伝える語句も、キャプションに加えることができます。
最後に、キャプションは視覚的にも魅力的でなければなりません。配色、フォント、スペーシングなどを使用して、キャプションの視認性を改善することができます。また、キャプションの周りに空白を作ることで、他の展示物との競合を避け、見やすくすることができます。
以上のように、魅力的で分かりやすいキャプションをパネルに追加することは、展示会でのアピールポイントを効果的に訴求するための重要な方法です。視線を引き、正確な情報とブランドアイデンティティを提供することで、来場者の関心を引きつけることができます。
- QRコードやウェブサイトURLを掲載することで深堀りを促す
QRコードやウェブサイトURLを展示会のパネルに掲載することは、深堀りを促すための効果的な手段としてよく使われます。
QRコードは、顧客が追加情報を得るためにスマートフォンでスキャンすることができます。これにより、顧客は製品の詳細や機能、価格、購入方法などに関する情報を得ることができます。
ウェブサイトURLも同様に、顧客が追加情報を入手するためにウェブサイトを訪問することができます。
QRコードやウェブサイトURLを展示会のパネルに追加する際には、注意するポイントがあります。
まず、QRコードやウェブサイトURLが文字数やデザインの問題でパネル上で十分に目立たない場合は、追加する価値がありません。そのため、目立つような色合い、大きさ、形状を選択する必要があります。また、顧客の注意を引くために、簡潔で分かりやすいキャプションを追加することも重要です。
- サンプル製品や製品動画を展示することで効果的にアピールする
サンプル製品や製品動画は、展示会において非常に効果的なアピール手段となります。特に新製品や専門的な製品の場合、展示会に足を運んだ来場者が直接触れたり、目の前で動作する様子を見たりすることで、製品に対する興味が高まることが多いからです。
まず、サンプル製品の展示の際には、製品の特徴を最大限に引き出すように工夫する必要があります。そのためには、製品を展示する前に、来場者が一目で興味を持てるような見せ方を考えることが重要です。また、製品の機能や素材などを紹介するキャプションをつけることで、より分かりやすくアピールすることができます。
製品動画の展示においては、映像の内容に注力することが大切です。まず、映像が流れる場所は、来場者が無理なく見ることができる場所に設置するようにしましょう。また、映像の内容については、製品の魅力を最大限に活かしたものを用意することが必要です。例えば、製品の利用シーンや使用感、特徴的な機能などを映像で紹介することで、来場者に製品の魅力をより深く伝えることができます。
以上、サンプル製品や製品の動画を展示することで、来場者が製品に興味を持ち、購買意欲が高まるようなアピールを行うことができます。展示会において、製品の魅力を最大限に引き出すために、サンプル製品や製品の動画を活用することをおすすめします。
パネルの設置方法について
‐ 新品のパネルを設置する際のコツ
パネルを展示する場合、新品のパネルを設置する際には以下のコツがあります。
1. 展示スペースのサイズと形状を確認する パネルを展示する前に、展示スペースのサイズや形状を確認しておく必要があります。パネルの大きさや配置を決定するために必要不可欠な情報であり、間違ったサイズや配置では展示効果が損なわれることになります。
2. 目立つ場所に設置する 展示会場内に設置されたパネルの中で、目立つ場所に設置することで、より多くの人々にアピールすることができます。人の移動や視線の動きを考慮し、目立ちやすい場所に設置することが重要です。
以上の2つのコツを守ることで、新品のパネルを効果的に展示することができます。
- パネルの交換方法
パネルの交換方法は、一般的にフレームにはめ込んで設置するタイプです。
交換が必要な際には、まずフレームを外す必要があります。フレームを外す際には工具が必要になる場合がありますが、多くの場合手で取り外すことができます。フレームを外したら、古いパネルを取り外し、新しいパネルをフレームにはめ込んでいきます。取扱説明書に従って、フレームを元に戻し、設置が完了します。交換する際には、パネルのサイズやフレームの形状が一致していることを確認することが重要です。
また、取り扱いには注意が必要で、パネルやフレームを傷つけないよう慎重に作業することが大切です。
- 照明や環境音を考慮した設置方法のポイント
展示会でのパネルの設置方法には、照明や環境音を考慮することが重要です。
まず、パネルの設置場所にある照明の種類と明るさを把握し、パネルが十分に見えるように設置する必要があります。照明が強すぎたり、間接照明だとパネルが不明瞭になる可能性があるため、照明の調整を行うことが大切です。
また、環境音にも注意が必要です。展示会場は一般的に多くの人が行き交うため、騒音が発生することがあります。その場合、パネルを設置する場所を考える必要があります。騒音が強い場所にパネルを設置すると、来場者がパネルの内容を理解することが困難になる場合があります。したがって、環境音を考慮してパネルを設置する場所を決定し、来場者が情報を理解しやすいようにする必要があります。
まとめ
展示会パネルは、目的やターゲット層、展示空間、デザイン、色彩、レイアウト、空白、アピールポイント、設置方法など、多くの要素を考慮して作成する必要があります。視認性を高め、アピールポイントを効果的に訴求することで、展示会の成功に大きく貢献できます。
また、設置方法にも十分な注意が必要であり、照明や環境音を考慮することで、より効果的な展示を行うことができます。
本記事で紹介したポイントを参考に、展示会用のパネルの準備を進めましょう。
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