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ニーズ調査は、消費者・ユーザーなどが求めていることを把握する調査です。
調査で得たデータは、新商品の開発やサービス改善など、マーケティングに幅広く活用できます。
本記事では、ニーズ調査の基本についてまとめました。
ユーザーにより良いサービスを提供するためにも、ぜひ最後までお読みください。
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ニーズ調査とは
ニーズ調査とは、消費者やユーザーが持っているニーズ(要求・需要)を把握するための調査です。
自社や競合他社の商品・サービスについて、消費者やユーザーなどの率直な意見を集めて分析します。
率直な意見は商品・サービスの開発や改善に役立つため、マーケティングを行う上で必要な調査だと言えるでしょう。
ニーズ調査の目的
ニーズ調査の目的は、消費者・ユーザー・顧客のニーズを把握することです。把握したニーズは、新商品やサービス改善などに役立てます。
ニーズを満たす商品やサービスを展開できれば、消費者やユーザーの満足度をアップさせられるはず。
結果的にファン・リピーターの増加につながり、売上・利益率の向上が期待できるでしょう。
ニーズとウォンツの違い
ニーズとウォンツでは、消費者の意識が異なります。
ニーズの元となる英単語「need」を直訳すると「必要」、ウォンツの元となる英単語「wants」を直訳すると「欲求」です。
ニーズとウォンツでは、以下のように「商品は同じだけれど消費者の持つ意識に違いがある」という現象が起こりえます。
ニーズには「自分が欲しいわけではないけれど必要」という意識が含まれます。一方、ウォンツに含まれるのは「どうしても必要なわけではないけれど欲しい」という意識です。
このように「求めている」という点では同じですが、ニーズとウォンツでは消費者の意識が異なるのです。
ニーズ調査の方法4選
ここからは、ニーズ調査でよく用いられる方法を紹介します。ご紹介する方法は、以下の4つです。
- アンケート調査
- インタビュー調査
- 行動観察調査(エスノグラフィー)
- SNS調査
ひとつずつ確認していきましょう。
方法1.アンケート調査
アンケート調査は、質問項目を設定し消費者に回答してもらいます。この調査は、「定量調査」にも「定性調査」にもなり得る調査方法です。
定量調査と定性調査
定量調査は、「数値・量といった数えられるもので表されるデータを集計・分析する調査」のことを指します。 定性調査は、「数字では表せない個人の発言や行動などのデータを得るための調査」のことを指します。 |
アンケート調査を行う場合は、把握したい情報を得られるような質問を設定することが大切です。
質問内容や項目によって、「定量調査」としても「定性調査」としても実施できるようになります。
方法2.インタビュー調査
インタビュー調査は、消費者や顧客に直接意見を聞いてデータを得る調査です。先ほどお伝えした定量調査・定性調査のうち、「定性調査」にあたります。
形式としては、以下のようなものが考えられます。
インタビューの形式例
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消費者の考えを深掘りするために用いられるほか、商品やサービスの評価を確認することもできるでしょう。
方法3.行動観察調査(エスノグラフィー)
行動観察調査(エスノグラフィー)は、調査員が調査対象と同じ環境でともに過ごし、調査対象者を深く理解するといった手法の調査です。
具体的な数や割合などのデータを収集するわけではないため、こちらも「定性調査」にあたります。
調査対象が無意識のうちに行っていることや、何気ない行動から潜在ニーズを探ることが可能です。
また、サービスや商品の利用・購入に至るまでの過程を具体的に把握できるでしょう。
方法4.SNS調査
SNS調査は、その名の通りTwitter・Instagram・FacebookなどのSNSを活用した調査です。アンケート調査と同様に、調査する内容次第で定量調査・定性調査どちらにもなりえます。
調査方法としては、以下のようなものが挙げられます。
SNS調査の例
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SNSに加えて、ブログ・レビューサイトなどのソーシャルメディアで発信された情報を収集・分析する調査は「ソーシャルリスニング」と呼ばれます。
ソーシャルリスニングの詳細は、下記の記事で紹介しています。
ソーシャルリスニングを行うメリット・デメリットや実施のポイントなどを解説していますので、参考にしてください。
>>ソーシャルリスニングとは?効果的な活用方法&おすすめツール10選
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ニーズ調査のアンケート項目例
アンケート項目の例として挙げられるのは、以下のような内容です。アンケート調査を行う場合は、項目の内容を重視することが大切になります。
- 商品・サービスを知った経路
- 商品・サービスを購入・利用した理由
- 商品・サービスの品質に対する意見
- 商品・サービスに対する満足度
ひとつずつ確認していきましょう。
項目1.商品・サービスを知った経路
商品・サービスを知った経路の質問例
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このように、商品・サービスを知った経路を確認することは非常に重要です。
どの経路からの流入が多いのかを把握することで、広告予算の割り振りやマーケティング方法などに活かすことができるでしょう。
また、自社が把握していなかった流入経路を把握できるかもしれません。
項目2.商品・サービスを購入・利用した理由
商品・サービスを購入・利用した理由の質問例
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上記にあるように、商品・サービスを購入・利用した理由を確認する項目も大切でしょう。
理由を確認することで、消費者から見たときの商品やサービスが持っている強み・メリットを理解できます。
以下に例を紹介します。
例:商品が「ハンカチ」の場合
→マーケティングを行う際に「ふわふわの手触り!」などの広告文を使用する →触り心地や素材感を意識した商品開発・改善を行う など |
このように、得た情報から商品の強みやメリットを押し出すなど、商品の改善やマーケティングに活かすことができるでしょう。
項目3.商品・サービスの品質に対する意見
商品・サービスの品質に対する意見の質問例
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上記のような質問で、商品やサービスの品質に対する意見を確認しましょう。
消費者が商品やサービスに抱いている本音を引き出すことで、改善活動やマーケティング、新たな需要に気づくことができるかもしれません。
品質に関しては、5段階評価など段階的に評価をつけてもらうことで、定量的な調査としても扱えます。
項目4.商品・サービスに対する満足度
商品・サービスに対する満足度の質問例
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このように、消費者の満足度を探る項目も設定しておくこともおすすめします。
こちらも品質と同様に、段階的な評価をつけてもらうことで定量的な調査として扱うことが可能です。
また、段階的な評価を質問する場合、その評価をつけた理由を確認する項目も合わせて設定しておくとよいでしょう。
ニーズ調査を収益アップへつなげる4つのポイント
ここからは、ニーズ調査を収益のアップにつなげるためのポイントをご紹介します。ポイントは以下の4つです。
- 目的・ターゲットを明確にする
- 目的に合わせて調査方法を選ぶ
- 質問を厳選する
- 得た情報を数値化して社内全体で共有する
ひとつずつ確認していきましょう。
ポイント1.目的・ターゲットを明確にする
ニーズ調査だけでなくマーケティング全体に言えることですが、目的やターゲットを明確にすることは、非常に重要なポイントだと言えます。
目的・ターゲットを定めない状態でニーズ調査を行ってしまうと、欲しい情報とは違うデータが集まってしまうかもしれません。
結果的に、果たしたい目的のための活用ができず、思うように効果が出ない可能性も高いでしょう。
ニーズ調査は目的・ターゲットを明確に決めてから行うことで、対象をある程度絞り込むことができ、有益な結果を得ることができます。
ポイント2.目的に合わせて調査方法を選ぶ
ニーズ調査は、調査方法によって得られるデータが異なります。
先ほど4つの調査方法をお伝えしましたが、目的に合わせて調査方法を選択するということも大切なポイントです。
以下に、目的と選ぶべき調査方法の例を挙げます。
目的と選ぶべき調査方法の例
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上記例のように、
- 定量調査・定性調査を使い分けること
- ネガティブなデータ・ポジティブなデータどちらが参考にするか
などを、目的に合わせて検討していくと良いでしょう。
ポイント3.質問を厳選する
質問内容を厳選することも、収益アップの大切なポイントだと言えるでしょう。
調査は大まかに言うと、消費者やユーザーに質問して答えを得ることです。質問が多くなってしまっては、消費者に負担をかけてしまいます。
アンケートの場合は回答完了者を減らしてしまう原因になりますし、インタビューなどの場合でも回答する消費者を疲れさせてしまうでしょう。
また、やみくもに質問が多いだけでは、アンケートの作成や調査結果の確認や分析に時間やコストがかかってしまうかもしれません。
場合によっては、必要以上に調査員側の負担を増加させてしまうことが考えられます。質問を増やしすぎず、調査したいニーズを深堀りできる質問を厳選することを意識しましょう。
ポイント4.得た情報を数値化して社内全体で共有する
調査で得た情報は、数値化して社内全体で共有しましょう。数値化することでわかりやすく共有でき、さまざまな面で事業に活かせます。
自由記述のアンケートやインタビューなど定性調査の結果でも、可能な範囲で数値化して共有することがおすすめです。
定性調査を実施した際、似たような回答が複数得られることがあるでしょう。
それらをカテゴリ分けするなどしてまとめ、数字や割合としてどのような傾向があるのかを可視化すれば、調査結果を最大限活かしやすくなります。
今まで気がついていないニーズを調査したいならAIGENICがおすすめ
ここまでニーズ調査に関する情報をお伝えしてきましたが、
- 今まで気がつかなかったニーズを発見したい
- 商品・サービスの強みや消費者がメリットに感じていることを調査したい
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定量調査では埋もれてしまう消費者の声を容易に把握できる
ポジティブな意見・ネガティブな意見などすべてが混ざった膨大な情報量から、集計・分析を始めなくてはいけません。
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AIが投稿内容を自動で判断し、ランク付けするロジックが組まれているため、
- ポジティブな投稿
- ネガティブな投稿
- 熱量の多い投稿
といった投稿内容の分類が容易に行えると同時に、ひとつひとつの消費者の声を深堀りしやすくなるのです。
定量調査では取得しづらい「トレンドの種」を見つけられる
定量調査では取得しづらい「トレンドの種」(これからブームになるであろうヒント)を見つけることも可能です。
AIGENICは、ソーシャル上の言葉・写真・発言者(インフルエンサー)といった様々な要素を、AIが収集・分析、報告するツールです。
膨大なSNS投稿から「消費者の生の声」を効率的に確認できるようになるため、
- 消費者の間で今、ホットな話題
- 盛り上がり始めているキーワード
といった内容にも気がつきやすくなります。
消費者の熱量の動きをいち早く察知し、先手となるマーケティングを行うことで大きな効果を得られる
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ニーズ調査で新たなニーズを発見して収益アップにつなげよう
<本記事のまとめ>
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消費者が持っている新たなニーズは、商品やサービスの成長につながる重要な情報です。
消費者のニーズに応えられれば、顧客満足度がアップし熱量の高いファンを増やせる期待ができます。
「消費者のことを理解している」と印象を持ってもらうためにも、ニーズ調査を活用しましょう。
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