「販促物の製作依頼で失敗したくない」と考えることはありませんか?販促物の製作依頼で失敗を防ぐには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
本記事では、販促物の製作を依頼で押さえておくべきチェックポイントをまとめました。販促物の製作をスムーズに進めるためにも、ぜひご一読ください。
販促物の製作依頼で押さえておくべき5つのチェックポイント
No. | ポイント | 概要 |
---|---|---|
1 | 試作 | 仕上がりと同じ素材・サイズで試作をつくる |
2 | 色校正 | 印刷する前に見本(色校正)を作成し、色を確認する |
3 | 刷り出し確認 | 実際に印刷し、刷り上がりがイメージに近いか見本で確認する |
4 | 梱包形態の見本確認 | 納品時の梱包形態を見本で確認する |
5 | 納品見本(納本)の確認 | 仕上がりや梱包形態が発注内容と合っているか確認する |
販促物の製作依頼で押さえておきたいポイントは、上記の5つです。では、それぞれのポイントを解説します。
ポイント1. 試作
試作では、仕上がりと同じ素材・サイズの販促物をつくり、細かい仕様をチェックします。依頼主と受託業者の認識を合わせることが目的です。
お互いの認識が異なるまま次の工程に進んでしまうと、イメージからかけ離れた販促物が完成する恐れがあります。イメージからの剥離だけでなく、事故を未然に防ぐためにも、試作の段階で以下のテストを実施します。
種類 | 概要 |
---|---|
耐荷重テスト | おもりを用いて一定の重さに耐えられるかテストする |
環境対応テスト | 高温・低温・気圧の変化に対応できるかテストする |
輸送テスト | トラック・輸送船・飛行機・鉄道などの、ゆれ・振動などに耐えられるかテストする |
試作段階での詳細なチェックは、納品後のトラブルを防止に効果的です。事故を起こさないためにも、必ず試作をおこないましょう。
ポイント2. 色校正
色校正は、印刷会社へ入稿データを提出し、印刷にとりかかる前におこなうチェックです。色校正をおこなったあとは、下記のように校了を経てサンプルの印刷へ進みます。
No. | 項目 | 概要 | 主な注意点 |
---|---|---|---|
1 | 色校正 | 色校正とは、見本で印刷物の色みを確認・調整すること | 入稿データ(PC画面)の色と、紙や布などへ印刷した色が異なるため仕上がりをチェックする |
2 | 校了 | 修正の必要がないことを確認し印刷へ移せる状態になること | 校了後は、版製作・印刷工程に移るため、修正は校了前に依頼する |
3 | 校了紙・校了サンプルの印刷 | 本刷りを行っても問題がない状態となった紙やサンプルのこと | 校正の機械と実際の印刷機は機械が異なるため、場合によって本機校正を検討する |
色校正は、イメージしている印刷物と完成品を近づけるために重要な工程です。入稿データと実際の販促物の色を近づけたい場合は、製作物に近い素材で色見本を用意することがおすすめです。
また、校正と実際の印刷では使用する機械が異なるため、同じ色を再現できません。もし再現性を求める場合は、本番と同じ印刷機を使った「本機校正」も検討しましょう。
補足:色校正の費用に関する注意点
色校正には費用が発生します。費用のトラブルを避けるために、あらかじめ下記を確認しておきましょう。
- 見積もりに含まれているか?
- 見積もり内なら、何回まで対応可能か?
また、校了後は誤字があってもデータの修正ができません。どうしても修正したい場合は、追加費用が発生するケースがあります。
複数のスタッフでデータの確認をおこなうなど、チェック体制を整えておきましょう。
ポイント3. 刷り出し確認
校了紙や校了サンプルを印刷した後は、刷り上がり(刷り出し)を進行見本として確認します。刷り出しの際にチェックしておきたいポイントは、下記の3つです。
- 校了データのとおりに印刷されているか?
- 色校正に近い色で印刷されているか?
- 印刷不良(ピンホール・モアレなど)が生じていないか?
印刷不良として起こる現象には、下記があります。
種類 | 概要 |
---|---|
ピンホール | インクが乗らなかった部分にできる、小さな白い点のこと |
モアレ | 規則正しい線や点などが意図せず重なり合ってできる、縞やまだら模様のこと |
細かい作業ですが、納得のできる仕上がりにするためには欠かせない工程です。また、印刷以外にも製造工程がある場合は、工程ごとに仕上がりを確認する必要があります。
早い段階で発注内容とのズレを把握できれば修正できるため、こまめに確認しましょう。
ポイント4. 梱包形態の見本確認
梱包形態の見本確認では、納品する際の梱包見本を用意し確認する作業です。以下2つの防止を目的としておこないます。
- 販促物の破損
- お客様からのクレーム・事故
例えば、梱包材で的確に保護されていれば、破損を防げます。また、取扱説明書や注書きが指定のとおりに同包されることで、説明不足によるクレームや事故の防止に効果的です。
思わぬクレームや事故を少しでも減らすために、販促物の仕上がりだけでなく、梱包形態についてもチェックしましょう。
ポイント5. 納品見本(納本)の確認
最後は、納品見本(納本)の確認です。完成品の見本と発注内容を比べ、仕上がりや梱包形態が合っているか最終チェックします。
納品見本ができるまでにいくつかのチェックを重ねているものの、完成前の最終チェックは重要です。納品後のトラブルを防ぐためにも、納品見本は確認しておきましょう。
チェックポイントを活用して販促物の製作を依頼しよう
改めて、本記事についてまとめます。
<本記事のまとめ> 1.試作で、依頼主と受託業者の認識を合わせる 2.色校正で、イメージを完成品の色を近づける 3.刷り出し確認で、印刷の状態を確認する 4.梱包の形態をチェックし、納品後のトラブルを防止する 5.納品見本で、最終チェックをする |
販促物の製作は、たくさんの工程を経ておこなわれます。イメージどおりの販促物の製作をするためにも、チェックポイントを押さえておきましょう。
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